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2022/04/06

小ネタ 中華リールって本当に安いと思います?

event_note4月 06, 2022 forumNo comments

皆さんは中華リールを使ったことがあるだろうか?

最近はアマゾンでも中華メーカー製の釣り具が各種花盛り。リールも色々なメーカーのものが購入することができるし、ブログやYoutubeでも様々な中華リールのレビューが上がってます。

かくいう僕も一度台湾メーカーのスピニングリールを買ったことがあります

このリールは5千円以下の価格にもかかわらず、ボールベアリングが6箇所も入っていて、国産メーカー品なら倍以上の価格帯のリールに並ぶ性能!という触れ込みで、様々なサイトでオススメされているモデルでした。

もちろんケチくさい僕のことですから、購入前に色々と情報収集をしましたが、なるほどたしかにどのサイトのインプレも悪いものではありません


で、そこまで言うなら…と、実際購入してみたわけですが、使ってみた感想は思っていたほどではないというか、シマノのアリビオ(当時約3千円)と大して変わらないな…という印象でした。

重さはアリビオと同様のどっしりとした重量感。巻き心地は滑らかながらもどこかに触れている感じがあり、あまりBBの恩恵が感じられず、ラインローラーにもBBが入っているとのことでしたので楊枝を使って回してみましたが、イマイチ回りがよくありません

6個もBBが入っていてこんなものなのかなあ?と思いつつグリスの問題を疑い分解してみました。

皆さん御存知の通り新品のリールは内部部品を保護するために重めのグリスが詰まっていて、回転が良くないことが割とよくあるのです

以前は新品のリールは一度分解して、BBやギアを脱脂してから軽めのオイルを注油し直すというのは、リールの扱いに慣れた釣り人なら誰もがやっていたように思います。

(最近はマグシールドやマイクロモジュールなどの採用によってユーザーがリールをばらすのは推奨されなくなりましたが)

で、実際分解してみたところ、まず内部のギア構造が30年前のリールで使われていたような楕円クランク構造を採用していて驚きました

設計が古いことは必ずしも悪いことではなく、時間がその性能を保証しているとも言えますが、分解してみて判明した問題はその設計の古さではなく、売りになっているはずのBBでした

BBを灯油にドブ漬けして脱脂した後に一個ずつ回転を確かめたところ、6個中3個しかマトモに回転しなかったのです

ギアも灯油にドブ漬けしたら鉄粉やら切削カスのような細かい金属片が大量に瓶の底に沈んでいる始末…

設計が古く、本体が重いのは置き竿として使うならば我慢もできますが、偽り無く装着されているパーツに汚れや金属片が紛れていたり、6個のBBのうち半分しかマトモに機能しないのではお話になりません…


もちろん、対応するサイズの日本製のBBを追加で購入すれば問題なく使えるようになるかもしれませんが、その時間や手間を金銭換算したらどうでしょうか?

すべての人がリールを分解して再組み立てできるわけではありませんし、分解のためにレンチや工具を購入するならば余計な出費が生じるでしょう

まさに安物買いの銭失いです。


とはいえ、レビューの評価は高い商品です。たまたま外れ個体を引いたのかもしれません

しかしハズレ個体を引いた時のアフターケアは国内メーカーと海外メーカー、どちらが楽でしょうか?(さすがに分解したリールは交換してくれないとは思いますが)

ハズレ率を引く可能性はどちらが高いでしょうか?

使えないなパーツが入っている可能性はどちらが高いでしょうか?

国内メーカーの商品はたしかに高いですが、高いなりの理由があるのです

(もちろん国内メーカーでもダメな時もありますが)


ということで、適当なレビューや6BBのリールが5千円!だの11BBの軽量リールが1万5千円!!だのという安さに釣られて安易に購入すると痛い目を見るかもよという話でした

初心者が買うなら多少高くても国産2大メーカーの1万円前後のリールを買ったほうが絶対に幸せになれると思います


中華製は徐々に良くなってきてはいますが、まだまだ品質管理に甘さがあるようです

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