釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2019/10/10

2019年10月 豊洲ぐるり公園はサヨリ釣りの穴場だった

 10月10日(木) 曇りのち晴れ 中潮 気温23度 北西の風








ご無沙汰しております

お仕事が忙しくてなかなか釣りに行けない今日この頃……色々溜まってます_(:3」∠)_


以下、前置き長いので読み飛ばし推奨です(笑)



去年釣りを再開してからこちら、湾奥で釣れる主な釣り物は大体釣ったような気がしてますが、前から興味はあっても手を出していなかった魚がいます。細長くて刺身が旨いらしいアイツ…
(湾奥でアイツが釣れるメジャーな釣り場はことごとくアクセスが悪いため後回しにしていました)

夏にハゼ釣りしながら川面をチラチラ走る、エンピツサイズのアイツを見かけては、「もう少し成長したら釣ってやるからな!」と、虎視眈々と釣るための情報を集め、仕掛けを結び、道具を用意し、イメトレを重ね、ついに先週、芝浦南ふ頭公園で初挑戦!
…アイツの気配すらなく、サッパの皆さんに遊んでいただきました _(:3」∠)_







ママカリ美味しかったよ…


アイツは回遊魚なのでいるところに行かないと釣れないんですよね…リベンジするために改めて今釣れている場所の情報を集めてみると、豊洲ぐるり公園で釣れているという情報を得ました

僕にとって豊洲ぐるり公園といえば、昨冬デビュー戦でボウズを食らった因縁の場所…

こうなりゃ場所と魚、ダブルリベンジじゃい!と勝負を挑んで勝ってきました

今回の獲物は細長いアイツこと、サヨリです


朝7時、今回は荷物が多いので勝どき駅からタクシー移動(!)というセレブ釣行(ちなみに片道約1,200円)でやってきましたおなじみの景色




東京タワーもレインボーブリッジもスカイツリーも見える好立地

先行者はご老人が3名…それぞれに挨拶しつつ情報収集
老人A
・釣れない
・朝5時から来ていま3匹釣れてる
老人B
・釣れてない
・餌はアオイソメ
・昨日は午後に2時間で9匹釣れた
老人C
Q「普段は結構サヨリ釣れるんですか?」
A「釣れてないから釣れないよ!!!(キレ気味)」


こわっ!


いつも通り嫌な予感しかしませんね!

(サヨリってもっと数釣れる魚じゃないの…?)と疑心暗鬼になりつつ、釣れている方のご老人の隣に入れてもらい釣りの準備をします

今回がデビュー戦のおニューのロッドを受け太郎に乗せていそいそ準備してると、いきなりリールシートがカパッと開きリールが海に沈んでいきました…マジか……


いやいや、マジか?!


幸いラインは繋がっているので引っ張ってみると無限に糸が出てきます…沈んだリールは今日のためにPE0.8号200mを巻き直したばかり…

そう、200mを手で巻き取らないとリールが上がってこないのです!

出足くじかれすぎてもう笑うしかありません…

途中でベール返ってくれーという祈りも虚しく無事に(?)200mを巻き取り海の底からサハラ君を回収して一息

最初夢中で糸を引っ張り続けてたのでラインがグチャグチャに絡まってしまっておそらく80mくらい使い物にならなそう…
_(:3」∠)_踏んだり蹴ったりだぜ


そうこうしてるうちに最初に挨拶した3匹サヨリを釣られていた方が帰宅するということで、釣座をそのまま引き継ぎ、気を取り直してサビキとサヨリの二刀流で釣りを開始しました
(来る前から目星をつけていた場所だったのですが、後から考えるとこの釣り座を譲ってもらえたのが今回最大の勝因だった気がします)


前置き終わり


本日の仕掛け

サヨリ
竿:リバティクラブショートスイング15-330
仕掛け:自作サヨリ仕掛け
    ハヤブサ サヨリ仕掛けカゴ付きスーパーボール
ハリス:ゴーセン ホンテロン1号(1m/1.5m)
針:ささめ針 アスリートキス5号
エサ:ジャリメ、アミブロック+アジパワー

サビキ
竿:小継せとうち 2号-3.9m(NEW)
サビキ:ハヤブサ リアルアミエビ4号を2連結
オモリ:6号
エサ:アミブロック+アジパワー


ハヤブサ大好きおじさん




左は自作仕掛け全長90cm、今回は8割ハヤブサで釣りました。ハヤブサ大好き

事前に調べた限りでは、サヨリは日中でも普通に釣れるらしいということで、コマセブロックが溶けるのを待ちつつ作ってきた仕掛けを試し投げしながら回遊してくるのを待っていると、早速サビキにアタリ

ははーん、これはサッパ祭りかな?と上げてみると…




なんとびっくり豆アジ君(小継せとうち鱗付け完了)

小さいけど厚みがあっていいアジです

朝だから釣れるんだろうか?と二匹目のアジを狙ってみますがうんともすんともいいません

諦めてサヨリを狙ってみると、豊洲と芝浦の中間くらいの沖に鳥山ができてました…あの下には最近湾奥を騒がせてる青物がいたりするのかなーなどと考えながら、デッドスローでリールを巻き巻きしてると、ツツンっというキスのようなアタリ
イナッコにでも当たったかな?と目線をやると、細長い魚がウキの後方に跳ねています
これが噂に聞くサヨリジャンプか!と慌ててアワセてみましたが乗りませんでした…
いるのが分かれば狙うだけと、同じあたりにキャストすると落ちパクでアタリが来ました
無理にアワセなくてもリーリングでアワセられるとネットで調べていたので巻き続けるとピョンと針にかかったサヨリが跳ねました

横に走ったり首を振ったりとなかなか面白い引き味……
を楽しむ間もなく、バラシたくない一心で強引に巻き取り(最初の1匹は余裕がない)




念願の初魚種サヨリ!

少年時代に祖父と釣って以来なので何十年ぶりかの邂逅です




ワニグリップミニ鱗付け完了

変わった形ですがキラキラで綺麗な面白い魚です

1匹釣れれば後はいくらでも釣れるだろー!とキャストしますがなかなか続きません
どうしたら釣れるかなー?とコマセを撒くつもりでゆっくり巻いてみたり、仕掛けをあおったり、緩急つけたり、放置から巻いたりと色々誘い方を試していると、徐々に活性があがって(主にイナッコで)水面がざわついてきました

周りのお爺さんもポツポツと釣れ始めているので負けるものかと仕掛けを投入して、デッドスローで巻くとキュキュっというアタリ、巻きアワセで乗せてホレホレスタート
パターンさえつかめばこっちのもんよ!と一投一匹でどんどん釣っていきます
昼過ぎまで割といいペースで釣れました。サビキも思い出したようにたまにアタリがありアジが釣れますが、朝は表層で昼は深ダナ側にかかっていました。

15時ごろに潮目が変わって釣れなくなったので納竿しました。





ギッシリ

以下、今回サヨリを釣ってみて感じたことを箇条書き


・カゴのコマセは寄せるというより、飛距離を出す重しとしての役割が主で、釣れている時やサヨリがいる場所が分かっている時はコマセは要らないかも?(次の一投のベース作りのつもりならアリ?今回の釣果の半分はコマセなし)

・巻きアワセは針を飲まれやすいので、慣れたら横アワセの方がいいかも?

・サヨリの口は硬いのか針がかなり早く鈍る(硬い材質のアスキスでも10匹もたないかも?下のハリスの問題もあり今回予備で持って行った針10本全て消費)

・サヨリは歯が鋭く、釣り上げるとかなり暴れるので針を外す時もハリスが歯に当たらないように気をつけないとすぐハリスが白く痛む。白くなったハリスは目に見えて食いが落ちる。ので、魚つかみと鉗子(フォーセップ)的なモノはほぼ必須かも?

・(手返しは悪いが)使いたい長さより気持ち長めのハリスを用意して、チモトが傷んだらすぐ切って針を結び直すのが経済的かも?

・ネットや書籍では、サヨリ釣りでは餌が回転(ロール)しないように針の軸にまっすぐ餌を通すようにと書かれているが、たしかに餌の付け位置で多少食いの違いがある気がする(多少傷んでいても位置が良ければ食ってくるが、ズレていると食わない)

・ジャリメは頭があってもなくても食ってくる(ので、硬い頭をチモトを全部隠すまでこきあげるとズレなくてよい)、他に付け餌はイカ、アミを試してみたが今回はイマイチだった(ジャリメは20g持って行ったが半分余った)

・サヨリといえば浦安釣法のように飛距離の出る仕掛けでガンガン飛ばすみたいなイメージがあったが、とにかく飛距離を出せばいいというものではないような?
僕は今回コマセありで60m、なしで40mくらいの範囲で釣りをしていた(今回は広く探る=巻き時間が長く手返しが悪いと感じた。実際ゴツいカゴで自分の倍近く飛ばしてるおじさんは全然釣れてなかった)釣りをしながら周囲を広く見て群れがいる場所を探すのが大事っぽい

・サヨリに餌を見つけてもらうことが一番大事な気がする。サッサと巻き取って手返し重視でスポットを探るか、のんびりと潮流を利用して仕掛けを流して広く探るか、どっちが正解だろうか?(どっちも同じくらい釣れた)

・仕掛けをしばらく潮の流れに乗せてから鋭くあおるとリアクションバイトのようなアタリが出る事が結構あった。鋭すぎるとバレるので加減が難しい

・潮目の隙間にサヨリが溜まっている事も多かったので、仕掛けをわざと流して居場所を探るのは効率いいかもしれない

・意外と着水音で散らない(むしろ寄ってくる?)

・ハリスの長さは釣れてる時は短くても良い(今回は最短45cm)が、普通は長いほうがいいみたい?(今回一番釣れていたのはハリス1.5m)

・サヨリは警戒心と好奇心がともに強いらしいのでそのへんの習性がハリスの長さ、コマセの有無、餌の付け方と絡んでる気がする…


ネットで聞きかじった耳勉強の内容を実際試してみたり、色々考えながら釣っていると意外な発見があって面白いですね



今回特に参考にさせていただいたのが、湾奥サヨリといえばこちらの方といっても過言ではない(?)フィッシング天台さんの私的サヨリの釣り方ver2.3という記事になります。湾奥でサヨリを釣ってみたいという方必読の内容となっていますので、ご一読をオススメします












釣りまくって鱗まみれのワニグリップミニ。This is 鱗付け

今回の感想としては、サヨリ釣りは潮通しのいい釣り座で、チャンスを逃さないように針の状態と付け餌をこまめに確認しながら釣るのが大事なんだろなと思いました。
事前に調べたところ、サヨリの釣り座は潮が払い出している場所で潮下に投げて潮上に引いて来れる場所が(コマセが効きやすいので)ベストだそうです。
今回は自分から見て4時方向から10時方向に潮の流れと払い出しがある角地の真ん中あたりで、目の前を潮が斜めに流れていく6時くらいのポイントに釣り座を組んで潮上から潮下、角の潮のヨレまで手広く探れた。
前回芝浦南を選んだのも同じような潮の流れがある場所だったからなのですが、回遊は運があるから仕方ないと早々に諦めてしまったわけですが…もしかしたら心折れずに探り続けたら釣れていたのかもしれないなーと今回釣ってみて思いました…
やっぱり一度も釣ったことがない魚をイメージだけで釣ろうとするのはかなり勇気というか根気がいりますね_(:3」∠)_

サヨリは食いつきが派手だったり、引き味がよかったり、潮目やウキの微妙な反応を見る必要があったり、コマセの使い方や誘い、餌の付け方、アワセにもそれぞれテクニックがあり、パターンがハマれば数が釣れるので、ゲーム性が高く釣り物として人気なのも納得できる感じでした。初心者から玄人まで楽しめる面白い釣り物ですね

今回はアタリの3割くらいを乗せきれなかったので修行が必要ですね…突き詰めれば束釣りできそうです(後始末が大変ですが)



本日の釣果
サヨリ51匹
アジ5匹
サッパ1匹






久々の釣り、心から楽しみました。
(ほぼ)初めて狙って釣ったにしては上々の釣果だったと思います。わりとサッパがいる場所だと聞いていたのでほとんどサビキにアタリがなかったのが意外でした。
ぐるり公園は広い釣り場ですが、ランナー、サイクラー、観光客が多いのでキャストの前は注意が必要です

ハラグロだな~きみぃ~



念願のサヨリの腹黒も見れて満足満足


10月13日追記 サヨリ料理色々
サヨリの一夜干し

サヨリの刺し身

サヨリの梅肉巻き天ぷら

サヨリのカルパッチョ

サヨリの天ぷら

サヨリの骨せんべい


サヨリは皮目に独特の風味があると聞いていたのですが、たしかに皮に湾奥フレーバーともいえなくもない独特の風味がありました。身はプリプリとした歯ごたえのあっさりめの白身で、腹骨があってもそのまま食べられるくらいの細い骨でした。
刺し身は初日はプリップリの歯ごたえですがやや匂いが強く味はそこまで感じない感じで大丈夫かな?と思っていましたが、2日、3日と寝かせると風味が落ち着いて味が出てくる感じでした
一夜干しはピチットシートで作ったのですが、ピチットだと水分が抜けすぎてしまう気がするので軽く塩をしてペーパーに並べて水気を抜くくらいで丁度いい気がします。みりん干しなんかも合いそうです

今回の工夫
ぐるり公園の柵はかなり特殊な形状なので、受け太郎が普通には止まらなかったのを前日に思い出し、夜中に用意したコレ(スマホの保護ガラスフィルムのオマケに付いてきがちな安いビニール?製透明スマホカバー)をパイプとの緩衝と固定材として使ってみました
まさにドンピシャで完璧に固定できたので、もしぐるり公園でサビキをやりたいという方がいたら試してみてください(笑)




久々に来たけど電車釣行だと豊洲ぐるり公園はアクセス悪いし、近くにコンビニもないし、ゴミ箱ないし、無駄に広い割にトイレ少ないし、自販機無いしでやっぱり釣り場(というか公園)としては不親切でイマイチだなぁと思いました(現在トイレ増設、自販機設置中らしいですが)
それでも、千葉方面の湾奥のメジャーなサヨリ釣りスポットよりはだいぶマシな環境だと思うので、今後流行るんじゃないかなという気もしないでもなかったです
自転車で通えるくらい近所に住んでたらいい釣り場なのになぁ…

なお、これが年内最後の釣行になりそうです……(死)

この釣行とほぼ同じ装備で行った次の釣行をまとめた動画はこちらです



豊洲ぐるり公園 サヨリ釣り&サビキ 2019年11月8日



にほんブログ村 釣りブログへ
にほんブログ村
Location: 日本、〒135-0061 東京都江東区豊洲5丁目1−先 豊洲ぐるり公園

0 comments:

コメントを投稿