今回は身近な用水路やホソの小物釣りならだいたいこれで通用するんじゃないかなという仕掛けについて語りたいと思います
小物釣りって興味あるけど難しそう…とか情報が多すぎてどれが正解なのか分からないという方の助けになればと思います
僕が住んでいる町は都内まで電車で30分くらいの場所ですが、少し自転車を走らせれば田園地帯が広がるような場所です
子供の頃から田んぼの用水路やホソ(用水路から分岐して田んぼに水を供給するような側溝)で釣りを楽しんでいましたが、大人になってから再びやってみたら簡単に釣れて奥が深い小物釣りの楽しさにハマってしまいました
昔は玉ウキだけのシンプルな釣りをしていたのですが、小物釣りをして釣り歩いているうちに出会ったベテランの方々に色々とアドバイスを頂いたりしながら少しずつ仕掛けを工夫して現状納得のいく状態になってきました
※以下色々と長いので、具体的な仕掛けと結論だけ見たい!!!という方は一番下の5,結論まで飛ばしてください_(3」∠)_
1:小物釣りってどんな釣り?
一般的な定義があるか分かりませんが、個人的にはフナやタナゴやクチボソなどの体長5cmから15cm程度の小魚を狙う釣りだと思っています。
昔から楽しまれてきた釣りなので様々な流儀ややり方があると思いますが、今回は親ウキと糸ウキを使うタナゴ釣りの連動シモリ仕掛けを応用して、様々な魚に対応する釣りを紹介したいと思います。(流れのある場所の小物釣りはまた別に機会を設けて説明したいと思います)
小物釣りのベテランの中には親ウキや糸ウキ、針の手研ぎなど、市販品ではなく自作を楽しむ方も多い釣りなのですが、今回は入門用なので可能な限り市販品を利用して手軽にできるように紹介したいと思います
シンプルな仕掛けで簡単に誰にでも数釣りができて楽しい釣りですが、簡単でいて魚の生態を理解して釣りをすると一定の種類だけを狙って釣れるようになったりして、意外と奥が深く、マイクロな仕掛けで挑むために魚種による引き味の違いが楽しめたりします
2:道具立て
シンプルな釣りなので、竿、道糸、ウキ、オモリ、ハリス止め、針があればできます。逆にシンプル故にこだわるべきポイントがいくつかあって、そこさえ分かってしまえばオールマイティに釣れるようになります。
今回紹介する仕掛けは世界最小の釣りと呼ばれるタナゴ釣りの仕掛けを応用したものなので、タナゴ以上のサイズの魚ならなんでも釣れる感じの釣りです。要するにタナゴ釣りの外道を釣って楽しもうということですので、タナゴ釣り師からすれば邪道も良いところですが、先人が培った知恵や技術を利用すれば手軽に小物釣りを楽しめるため入門用としてはいいのではないかと思っています
釣りは魚の口に近い方から順番に気を遣うというのがセオリーですが、この釣りで特にこだわるべきポイントはオモリ(浮力調整)と針です
以下に僕が使っている道具、感じたことや拘っている点についてまとめたいと思います
竿
一般的に小物釣り用とされている竿。1m~1,8m程度の渓流竿や小物竿
渓流竿 |
小物竿 |
釣り場によって竿の適切な長さが変わります。ホソの際に折りたたみ椅子を持ち込んで座って釣る”エンコ釣り”ならば1m程度の短い竿、用水路の際に立って探り歩くなら1.8m程度の長さのある渓流竿を選ぶといいでしょう。
(僕のように)人目を気にしないならば、はじめは無理に小物竿を用意する必要はなく、渓流竿の穂先から3節程度を抜いて使えば1mほどの小物竿として利用できます。そういった意味では入門用には180cm程度の振り出し渓流竿を一本買っておいて、釣り場に慣れて何度も通うようになったらいい塩梅の長さの小物竿を別途購入すればいいと思います。
この釣りに関しては高い竿のほうがいいという事はありませんので、価格やデザインなど好みによって決めると良いと思います。(竿選びの基本ですが、実物を触ってみてから決めるのが大事です)硬調の竿の方がアワセを決めやすく、軟調の竿の方が引きが楽しめます
また近頃ではTIEMCOの幸釣シリーズなどズームロッドという複数の長さに調節ができる竿もありますので、そのような竿を用意すると使い勝手がいいかもしれません。(若干お高めですが3種の長さの竿を揃えるよりは安くあがります)
道糸
太くても1号未満のナイロン糸がよい。個人的なオススメは0.6~0.8号程度のもの
はじめは廉価なナイロン糸から始めましょう |
小物釣りは繊細さを楽しむ釣りであるため0.5号以下の細い道糸を好む人も多いジャンルですが、個人的には細すぎると取り込みの際や魚が暴れた時、草に引っかかった時などに厄介なからまり方を起こしやすいため、0.6~0.8号程度の若干太い糸の方が安心感があります。釣りに慣れたら細い道糸を使うとまた違った世界が見えてくる…かもしれません
一口にナイロン糸と言ってもピンからキリまで価格の幅があります。特にヘラブナ用のものは高価で、その代わり性能が良いものが多いです。
一般的に高価格な糸のほうが同じ号数でも強度があったり、しなやかだったりと何かと良いことが多いですが、安い糸で釣れないのかと言われたらそんなことはないので、最初は永遠の定番である銀鱗などの手頃な糸から初めてみると良いと思います。上の写真のサンヨーナイロンのタナゴヤマベ糸もオススメ
ウキ
今回紹介するのはタナゴ釣りでメジャーな連動シモリ仕掛けという親ウキと糸ウキの組み合わせです。
親ウキという仕掛け全体を浮かせつつアタリを出すウキと、親ウキで拾いきれない微細なアタリを取る糸ウキを組み合わせたものです。
お買い得な発泡ウキ |
斜め通しウキ |
手作りの桐ウキ |
ウキゴムもお忘れなく |
糸ウキ(ジンタンウキ)
大きさも色々あります |
白は案外視認性が低いです |
道糸にUVレジンの珠を作ってブラックライトで硬化させてから塗装します |
オモリ
ハリスどめ
タナゴ針を使うためにタナゴ用のハリスどめを採用してます |
針
小さくてかかりがいい針です |
こちらもいい針です |
バラ針の方が若干コスパがいいです |
3:小物釣りのエサ
バランスと携行性に優れていて使いやすいエサです |
グルテンの繊維がしっかりしているためエサ残りがいいです |
昔から定番のエサなのでその力は実証済みです |
4.釣り方
田園地帯のホソ |
小川 |
田園地帯の用水路 |
釣りのできる公園の池 |
このような流れの緩い釣り場、合流地点の角など流れの中で水が淀んでいるところを探して、壁際や水草、藻の周り、水中構造物、いわゆるストラクチャー周りに仕掛けを入れてみましょう。練り餌の場合は最初はわざと大きめにつけて3回ほど打ち直して魚を寄せてみましょう。
5.結論
仕掛けの全長については、定番の竿尻いっぱいから、タナゴ釣りのようにウキとの間の遊びを少なくする提灯釣り状態、足場が高い場合は広く探れるように竿尻よりも仕掛け全長を長くするなど色々ありますが、まずは定番の竿尻いっぱい~気持ち長めから初めてみるといいと思います(糸ウキの項にも書きましたが、長い仕掛けを縮める事はできても短い仕掛けを伸ばすことはできないので)
仕掛けを一つ買えば、仕掛け巻きとウキが1個手に入ると思えば案外安く感じるかも? |
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