ウキ:オーナー たなご親ウキ斜め通しスリム
プロペラ:ポテチの袋から自作
糸ウキ:UVレジン製自作
オモリ:第一精工 板オモリ
ハリス止め:自作
ハリス:ティムコ ユニスレッド 8/0
ハリ:新虹鱗タナゴ
エサ:自作ミックス餌/タナゴグルテン
まずはバラケを意識してミックス餌で初めて、反応が出てきたら針持ちがいいタナゴグルテンに変えるといった使い方でやってみました
なかなかアタリが出ず、足元の壁際に仕掛けを入れるとツンというアタリがやっと出てきました。3回目くらいでアワセが合ってベイビーサイズのモツゴが1匹釣れたのですが、あまりに小さくて可哀想なので写真も撮らずにすぐ逃してしまいました
その後アタリが出ないかなぁ…と色々探ってみましたがアタリがないので移動しようか考えていると、ウキがモゾッと動いたので反射的にアワセ!
いきなり猛烈に竿が叩かれます!!
水中を走る銀影は20cmオーバーの巨フナ!!
一瞬竿が折れるかと思うくらいに引き絞られましたが、そこはカーボンのひなたですから繊細ながらも粘り強くいなしてくれます!!
とはいえ道糸もハリスも細いので無理はせずに、竿の柔らかさで引きを吸収して緊張感のあるやりとり…
1分ほど粘ってなんとか鼻上げさせたのですが、僕の持っている伸縮式の網ではギリギリ水面に届きません
仕方ないので片手に道糸、片手に網を持ってなんとか空中キャッチを試みましたが…バレました
針が外れて落ちたので良かったといえば良かったのですが若干残念…(写真撮りたかった
場荒れしたからもう当たらないかなーと思いつつ探ってみると、時々ごく小さいアタリがあるので、おそらくクチボソベイビーの類だと思うのですが、なかなか針に乗りません
そんな感じで粘っていると散歩しているご老人に声を掛けられました
”何釣りですか?”
”タナゴを狙っているんですがなかなか居ませんね…”
”タナゴならここじゃなくてあっちの方が良いみたいですよ?”
”詳しく聞いてもいいですか?!”
有力な情報を教えていただきました!
お礼を言って、そそくさと荷物をまとめて移動開始!こういうとき自転車は機動力があっていいですね…
畦道を自転車を転がしながら走り抜けて、言われた通りの道順で移動してみると、用水路で竿を出している方が居ました
パッと見た限りではフナ狙いといった感じ。挨拶してみると案の定フナ釣りだそうです。
”最近水が増えちゃってちょっと釣りにくいねー”
”そうなんですねー、実は僕はタナゴを狙いに来たんです”
”あー、タナゴならあっちの木が生えている川縁で常連さん達がいつもやってるよー”
”詳しく聞いてもいいですか?!”
これまた有力情報を教えていただきました。
お礼を伝えて更に自転車で移動します
教えて頂いた川縁に出るために耕耘機の轍がある畦を進んでいくと、丁度タナゴ釣りに来たというお爺さんに遭遇。挨拶しつつ調子を聞いてみました
”最近は釣れてるんですか?”
”いやー、ここのところダメだねぇ…”
”いつもは結構釣れるんですか?”
”調子の良い時は午前中で60とか、70とか…”
”それは凄いじゃないですかー”
家の近所だと一日粘って30匹釣れれば最高!ってくらいなので結構良いポイントっぽいです
釣り場まで同行させてもらって(通って良い畦が分からないので)、川縁まで行くとお爺さんの知り合いの常連さん達がパラソルを出して釣りをしていたので、挨拶しつつ調子を聞くと”今日はイマイチだねぇ~”とのこと…確かにバッカンにも3匹くらいしか入ってません…
うーん、雰囲気は良さそうなんだけどなぁと川縁を歩いてみると、見た感じ並びで一番雰囲気のある場所が空いていたので”ここで竿出してみますねー”と一応断ってから釣り座を構えました
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足元が抉れててワンドっぽい感じ |
エンコするには若干足場が高いから常連さんからは敬遠されているのかもしれませんが、流れが弛んでいてとても良い雰囲気…
早速竿を出してみます。使いまわしでVer1仕掛けから始めたのですが、ここは特に流れが淀んでいるのでより軽い中通し連動シモリのVer2.0仕掛けに変えました
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中通し連動シモリ+プロペラVer.2.0 |
エサは寄せを意識してミックス餌から始めてみました
仕掛けを打つとすぐにメダカがウキにいたずらしに来て若干邪魔っぽいですが、近年では絶滅が心配されているメダカがウヨウヨいるくらいですから、良い環境なんでしょうねぇ…(実はカダヤシかもしれないけれど)
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ウキの周りの黒い影がみんなメダカです |
メダカの学校の引率に来たわけではないのだが…と思いつつ餌を打っていくと徐々に水中に桃色のヒラ打ちが見え始めました!
これは良いんじゃないのー?とタナを底から1cmくらい に調整すると、すぐに反応があって3cmくらいのタナゴが掛りました
見える範囲のタナゴの群れの様子を見ていると、餌に反応して足元に群れが入ってヒラ打ちしながら餌を食べては抜けていくといった感じなので、なるべく足元に留めるために写真も撮らずに釣りに集中しました
こういう時にこそ撒き餌をすると効果的なんでしょうけど、なんとなーく嫌なんですよねぇ~
とにかく今日は数釣りをやってみることにしてひたすら集中して釣りをしました。おかげでポンポンといいペースで釣れてくれます
普段足で探って拾い釣りばかりしているので、タナゴの方からこっちに来てくれるのはパラダイス感があります
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今日イチサイズ |
たまたまいいサイズのタナゴが釣れたので写真に収めました
ここのタナゴはいつも行っている近所のホソよりも発色が控えめで一回りアベレージが小さく、背が張り出していないスリムな子が多いです
環境が違うのか栄養状態が違うのか、所変わればタナゴ事情も変わるようです
また、この日は何故かタナゴグルテンにはアタリが出なくてミックス餌だけにアタリが出続けました
タナゴグルテンを使っている人達の間でたまに聞くのですが、タナゴグルテンは人間には分からない賞味期限があって、開封から時間が経つと段々食いが落ちてくるなんて言われてるんですよね
もしかしたら僕の使ってるタナゴグルテンも賞味期限切れなのかもしれません(タナゴグルテンに限った話ではないですが、粉の練り餌は開封したら冷凍庫に入れて保存するのがオススメです)
寸暇を惜しんで夢中で釣りをしていると徐々に暑さで頭がぼーっとしてきました
帽子にアームカバーで紫外線対策はしていますが、周囲に日差しを遮るものがなくカンカン照りに照らされているので体感温度は35℃以上ある感じ
”あーこれは熱中症なりかけだなー”と思い、帽子と頭の間に水で湿らせたタオルを挟み、アームカバーとレッグカバーにも水を掛け、先程買った冷凍ペットボトル飲料を左の腋の下に挟みました
要するに熱中症の症状がある人にやるべきことをやったわけですが、そのおかげか一気に体温が下がっていくのを感じました。
夏の日中の釣りはやっぱり危ないですね…
体温が下がって落ち着いたのでまた釣りを再開しましたが、当初の予報通り風が強まってきて仕掛けを打ちにくくなり、アタリも散発的になってきました
その後20分くらい釣りを続けて、餌が切れたので11時半頃に納竿しました
餌をその場で作ればもっと粘れて数は伸ばせたとは思いますが、納竿する頃にはペットボトルの氷はすっかり溶けていたので頃合いだったのだと思います
元気に帰ればまた来られますからね…
本日の釣果
タイリクバラタナゴ 25匹
クチボソ 3匹
普段は魚が可哀想なのでタナゴ師がやりがちなこういう置き方をしないのですが、今回は数を数えてなかったので10秒だけこんな感じでお魚の皆さんには耐えてもらいました…申し訳ない
実釣は10時前くらいからの1時間半程度だったと思いますが、なかなか満足の行く釣りができたと思います
これからの季節はバッカンに魚を入れるならエアレーション必須だと思うので、ビクを使うかエアレーションか魚に負担をかけないようにしてやるべきだと思います
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適当に雑草を入れておいてやると魚が落ち着きます |
常連さん達もお昼に上がるようで変えるタイミングが一緒になりました。釣果を伝えると常連さん達は朝からやって5匹とか言っていたので、それだけ釣れれば大したもんだと褒められました
普段渋い場所でやっているおかげで釣りの勘がよくなっているのかもしれません
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良い里川でした |
午前中立ち込めていた雲はすっかり風で吹き飛ばされて、夏の色をした綺麗な青空が広がっていました
おかげで気温は右肩上がりで、向かい風の帰り道はかなり大変でした(コンビニで飲み物を補給しつつ休み休み帰りました)
今回は色々な人との偶然の出会いを重ねて念願の魚に辿り着くという、魚釣りによくあるドラマのミニマム版といった趣の釣行になりました
今回行った小川はかなりのポテンシャルを感じたので、若干遠いですが機会があればまた行ってみたいと思います
最初に行った川ももう少し水が落ち着けば魚も出てくるような気がするので秋口に行きたいかなぁ~
水田地帯は色々遊べる場所が多くて良いですね…願わくばこの環境が十年後も続いていますように
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