釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2022/06/08

2022年6月 梅雨入りに薄桃色の夢を見る 若洲海浜公園のイシモチ釣り

今回は梅雨時期の東京湾奥の隠れた名物、イシモチ釣りに出かけてきました




過去の若洲海浜公園の釣りはこちら


イシモチフィーバーの記事はこちらからどうぞ


この日は前日から雨予報だったので釣りには行かないつもりでいたのですが、朝の天気予報ではグズつきながらも一日曇り予報になっていたので慌てて準備をして昼過ぎから釣りに出かけることにしました


事前準備編

過去の釣行では、本牧海釣り施設のイシモチ釣り名人という方の仕掛けを参考にした自作仕掛けでイシモチを数釣りをすることができました


本牧海釣り施設のイシモチ名人の仕掛け(伝聞)


上記仕掛けの自己アレンジ


仕掛けを参考にした当時は特に疑問など持たずに同じような構成の仕掛けを作ったのですが、僕も釣り経験値がそれなりに上がったため(慢心)、もう少し工夫してもいいのではないだろうか?とやめておけばいいのに仕掛けを更にアレンジすることにしました

以前の仕掛けは幹糸3号、エダス1.5号の胴突き仕掛けだったのですが、若洲で釣れるイシモチは大きくても30cmに届かないサイズなので今見るといささか太いように感じます

そこで、今回幹糸はそのままでエダスだけ0.8号にしたものと、幹糸を1.5号、エダスを0.8号にした全体的にライトな仕掛けを作ってみました

普通に考えれば、抜き上げさえ問題なければ細い仕掛けの方が魚に違和感を与えず、より釣れやすくなるはず…


結論から言うと、まあ慢心だったわけですが…


当日編


当日は地元の駅から約一時間かけて、11時40分頃に新木場に着いたのですが、若洲海浜公園行きのバスの時間までは大体25分程ありました


新木場駅ロータリー(一部)


若洲キャンプ場行きは木11甲(1番のバス停)


さて、今回は駅前でやらないといけないことがあります

エサの青イソメを現地調達しないといけないのです。といっても自販機でイソメを買うだけですが…

若洲海浜公園の最寄り駅である新木場駅の周囲にはなんと釣りエサの自販機が二つもあります!

1箇所目は駅から徒歩3分くらいの場所にあり、もう一箇所はそこからさらに5分程歩いた場所にあります

2箇所目はちょっと遠いので、今回は一箇所目の場所を案内しようと思います



駅を背にして左側の変わった窓の建物(デイリーヤマザキが入っている)の角に自販機があります

地図上では自販機は建物の左の角にあるのですが、設置後に移動したのか地図は誤りでそのまま少し歩いて右側の角まで行くと隠れるようにして自販機があります


ひっそり


世にも珍しい?つりえさ自販機

若洲に必要なものがほとんどある

しれっとカウントダウンラパラ7とワンダー80があるのが面白いですね

たしかにエサ並に釣れると実績のあるルアーで、かつレッドヘッドにイワシカラーとガチガチのガチなところも”エサ”自販機らしいかな?(笑)

青イソメは500円で30gくらいかな?堤防でちょっと遊んでいくには丁度いい量だと思います(カレイ釣りだと一時間も経たずに無くなりそうですが)

最寄りの釣具店は東陽町の上州屋になるので、そこまでの移動を考えれば確かに便利なのですが、自販機なので常に在庫があるとは限りませんし、あくまで緊急避難的に使うのに向いていると思います。

頼みにしていくと痛い目を見るかも知れません


やや小さめのパックですが、半日程度遊ぶには十分な量

そうこうしているうちに時間が来たのでバスに揺られて若洲海浜公園に向かいました


久々の東京ゲートブリッジ

堤防の中をてくてくと移動して行くとこの日は平日で天気も悪かったためか釣り人はまばらでした

挨拶しつつ釣果を聞いてみると、手前の方ではシロギスが釣れていて、真ん中あたりではイシモチがポツポツと上がっていたという話を聞きました

僕は堤防の丁度真ん中あたりでサビキ釣りをしているおじさんに挨拶して横に入らせてもらいました

本日のタックル

ちょい投げパックロッドタックル

当日使った自作仕掛け


ロッド:ダイワ LAZY 86ML

    シマノ フリーゲームXT S70ML

リール:ダイワ レガリスLT C3000XH

    USダイワ Fuego LT 2500XH

道糸:よつあみ G-soul アップグレードX8 1.5号 グリーン

   シマノ ピットブル8+ 0.8号 トレーサブルピンク

リーダー:クレハ シーガーグランドマックス 3号

仕掛け:自作胴付きイシモチ仕掛け(幹糸3号、エダス0.8号、袖針5号)

オモリ:小田原オモリ 10号

エサ:青イソメ



僕の使っているパックロッド、どちらもいい竿なのですがメーカー廃盤なんですよね…

3m以下の万能竿ならなんでも良いと思います



実釣

本日の釣座

この日の若洲は休日では考えられないくらい人がいなかったので広々と釣り座を構えることができました(約10mほど)せっかくなのでしっかり幅を使って釣りをしました

若洲海浜公園公式のアナウンスではここ数日は赤潮が入ってイシモチもキスも控えめとのことでしたが、この日は見た限り赤潮ではなかったです

もしかしたら期待できるかも??

途中で挨拶したおじさんから聞いた話では15mくらいでイシモチが当たっていたということだったので、そのあたりから探り始めました

この日の潮汐

釣り開始は14時少し過ぎたくらい

この日の潮汐は小潮で16時頃に干潮潮止まりなので釣り始めと釣り終わり(17時半くらいを予定)にチャンスがあるはず?

適当に探っていると、数投目でいきなりビビビッズンズンッというアタリ!!!


これはイシモチっぽい!!と少し送ってからアワセると


急に軽くなってしまいました…


アチャーバレちゃったかー…と思いつつ回収してみると真ん中のエダスが結束部で切れています…

うーん…竿が硬いのか、エダス0.8号では弱すぎたのか…(手抜きでエイトノットでエダスを出しているのも良くないのかも)

僕は自作仕掛けの良いところは何かしら失敗しても全部自分のせいにできる(そして改善できる)ところだと思っているのですが、結果的に針を掛けたまま魚をバラシてしまったのは後悔が残るところです


ハリスを結び直そうとタックルケースを見てみましたが、慌てて準備してきたためハリス付きの針は0.8号ハリスのサヨリ針しかありませんでした

無いよりはマシと思い応急手当でハリスが抜けた部分にサヨリ針を結び直しました…やっぱり準備に時間かけないとダメですねぇ…


ちなみに、僕のイシモチの釣り方はひたすら雰囲気あるところを探して投げて、ゆっくりサビいて(たまに止めたりリフトフォールさせたり)足元までサビいたらまた投げるの繰り返しです

個人的な経験で、この場所のイシモチは置き竿に反応が悪いのでなるべく動かしたほうがいいと思っています

置き竿で天秤吹き流しにするならフロートを付けて潮流で動くようにする等の工夫が必要かもなあと思っています(エイ避けのためでもあります)

2本竿でやる時は片方の竿をヨブに引っ掛けておいて、もう一本の竿をサビいて手前までサビき終わったら再び投げてヨブに引っ掛け、置いておいた方の竿をサビいて…のローテーションで意外と休まる暇がありません


今回は折りたたみ椅子を持ち込んで、疲れたら座りながら竿をサビきました

結果的にかなり足腰の疲労を軽減できたので正解だったように思います



青海によく泊まっている貨物船が沖から入ってきました

貨物船の曳き波で活性変わったりするかな?と思って置き竿をサビきながら回収すると、今度は一番上の針がなくなっていました…アタリはなかったと思うのですが、何かしらが食って千切っていったようです…

フグかなぁ?とも思ったのですが、その後同様のことは起きなかったのでおそらく犯人はイシモチだったんじゃなかろうかと思います…なんか今日の仕掛けはダメダメな予感…

その後もう一度イシモチらしいアタリがあり、また真ん中のハリスを結束部から持っていかれました…

太い仕掛けなら少なくとも2匹は釣れていただろうと思うと悔しいですね…


それにしても周りを見ても全然魚が釣れている様子がないので、反応が得られているだけでも御の字ではあるのですが、釣りに来た以上はやはり何かしら魚を釣りたいものです…

途中小雨がパラついたりかなり渋かったせいかもしれませんが、16時の干潮潮止まり前には僕が来た時にいた釣り人の半分は帰ってしまいました


潮止まりを挟んで、ここで粘らなければボウズもあるぞ!と気合を入れ直し、エサも仕掛けも再調整して、ほぼ潮の動き始めの16時10分くらいにアタリ!

が、エサだけ千切って行きました!

このチャンスを逃してなるものかとほぼ同じポイントに仕掛けを投げて軽くサビき始めた瞬間に再びアタリ!

今度はしっかり送り込み、強引なやり取りはせずにじっくり食わせて乗ったのを確認した上で追いアワセ!

バッチリフッキングしてググンッと横に走るのを竿で溜めて引き上げます!

結構引きが強くて楽しい~!

足元まで寄せてみると引きの割には抜き上げも問題なさそうなサイズ感だったのでごぼう抜きにしました

パールピンクのビューティーフィッシュ

薄桃色に光る梅雨の若洲名物、イシモチをなんとか釣り上げることが出来ました!

20cmオーバーなので若洲にしてはまあまあ良いサイズでした!


イシモチは何故か釣り上げた瞬間から死ぬ(釣ってすぐにバッカンに入れても横になって仮死状態?で浮かんでくる)ので、小さいサイズを釣ってもリリースができない問題があるのですが、今回はまずまずのサイズだったので納得のキャッチです

ちなみに釣ったイシモチはすぐにエラを切って血抜きをします

これは船のイシモチ釣りでも鉄則とされていて、血抜きをしないと身に独特な風味が残り美味しく食べられないそうです

実際に魚屋で野締めのイシモチを買うとわかるのですが、たしかに血抜きされていないイシモチはなんともいえない臭さがあります

数分バッカンで血抜きをしたら速やかにクーラーに仕舞うのをお忘れなく(夏ですからね…)



その後納竿までの間に1回イシモチのアタリと、1回おそらくシロギスのアタリがあったのですが、針掛かりはしませんでした

18時10分発のバスに乗るために、17時40分から片付け始めて8分くらい余裕を残して停留所に着きました


平日18時台のバスは新木場駅に着くまでに仕事帰りの人々を沢山乗せるので大荷物だと邪魔になると思います。

そういう意味でもパックロッド釣行はカバン一つで行けるので便利ですね

帰りの電車も当然帰宅ラッシュで混雑していました。いやー釣れなかったおかげで荷物が少なくてよかったなぁ…(棒)


今回は様子見の釣行ではあったのですが、悔いの残る結果になったため6月中にもう一度リベンジしたいかなぁ…という感じです


本日の釣果

イシモチ 1匹


帰ってすぐにイシモチを捌いて塩焼きにしました。

イシモチは水気の多い魚なので、塩をして10分ほど置いてから水気を拭き取ってから焼くといい感じに身が締まります


イシモチの塩焼き

先日釣ってほぼ一週間寝かせたアジも一緒に塩焼きにして頂きました

イシモチ独特の淡白でフワフワとした身は食べ心地は良いのですが、アジに比べるとやはり旨味に欠けてるなあという感じは否めません

ただ身質が良く食味がいいため、塩焼きのようなシンプルな料理よりも唐揚げや中華あんかけなど、白身魚を用いた手の込んだ料理に向いている感じがします

もちろん寝かせることで旨味は出てくるので数日寝かせてみるのもいいかもしれません(ただ皮から水分が抜けすぎてしまう傾向があるのであまり寝かせすぎるのも向いていません)


石持ちの石


イシモチの名前の由来になった石(耳石というそうです)は目の後ろあたりに左右対称に入っています(実はアジにもある)

白い半透明な水晶のようで結構綺麗な石(正確には炭酸カルシウムの凝集したものだそうです)

イシモチ釣りの好きな人は食べ終わった後にこの石を取り出して集めていたりするそうですが、ただ釣って食べるだけでなく、お土産?も残るのは面白いかもしれませんね



今回思ったこと

・仕掛けはタックルとバランスを見て強さを決めよう

今回の釣行全体で6回釣れるチャンスがあって、モノにできたのは1回だけでした…。

渋い中ボウズにならなかっただけでも良いといえば良いのですが、やはり悔いが残る結果です

今回使った竿はどちらもミディアムライトアクションでエサ釣りに使うには若干硬めの竿だったので、その分ハリスを太くしてあげないといけなかったなと感じました

元の仕掛けのままだったら何匹釣れただろう…とタラレバを考えてしまいますね




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