釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2022/05/22

2022年5月 雨上がりに釣り場を求めて

今回は午後まで降り続いた雨が上がったタイミングを見計らって小物釣りに出かけてきました。なかなかポイントが絞りきれずに苦戦して最終的にいつもの小物池で遊んできました



ドクダミの花が咲いていました

話は変わりますが、ドクダミの花は日陰でひときわ目立つ純白のシンプルな十字の花弁が楚々としていて僕は結構好きです

ドクダミは日陰にはびこるジメっとした感じや、独特の臭気であまり人気がありませんが、古くから薬草として知られていてお茶などに利用されていますし、海外だとベトナムではバインセオの材料として生食されていたり、イギリスではシェードガーデンという日の当たらない庭のグランドカバーとして人気があるそうです

所変われば評価も変わるという良い例だと思います。僕も一つの視点に凝り固まらない人間でありたいものです

ちなみにドクダミは地下茎で際限なく増えるので庭に雑草として生えると非常に手を焼きますが、実はこの地下茎をきんぴらにするとおいしいそうですよ

そのうち試してみたいと思っています

この日は午前に雨が降る前に釣りに出かけようと準備していたのですが、予定していたよりも早く雨が降ってきてしまい家でのんびりしてました

結局14時頃に雨が上がったので、雨上がりのホソはどんな感じかなと観察しに行くことにしました

時折強い雨が降っていたので釣りは厳しいだろうな~と思いつつ、いつものホソに行ってみると場所によっては水路が溢れんばかりの濁流が轟々と流れていました

先行者は一人だけ(あの雨の中釣りをしていたのだろうか?)挨拶してみると”流れが早すぎて釣りにならないよ”とのこと。そりゃそうだと相槌しつつ、こういう時に釣りができるような場所がないか探してみることにしました

農業用水は効率良く田畑に水を行き渡らせるために屈折が少ないのが常で、雨で増水したりすると雨樋に水を流すがごとく真っ直ぐに水が通っていってしまい滞る場所が少ないものです

それでもクランクや小さな水門周りなど要所要所で水の流れが堰き止められている場所があったりするので、そういうポイントを探して自転車で色々見て回りました

たとえばこんな小水門の足元

といってもこの辺は通い慣れた土地なので大体の目星は付いているのですが、問題はそこに魚がいるかどうかです

色々見て回った中で完全に水が止まっている場所は写真の一箇所のみでした。これで魚がいれば御の字なわけですが…果たして


本日の仕掛け①


連動シモリタナゴ仕掛け ver.2.1

今日の気分はグリーンカラー


竿:ダイワ ひなた4尺
道糸:サンヨーナイロン タナゴヤマベ 0.4号
ウキ:オーナー シモリウキ 1号
プロペラ:ポテチの袋から自作
糸ウキ:UVレジン製自作
オモリ:第一精工 板オモリ
ハリス止め:自作
ハリス:ティムコ ユニスレッド 8/0
ハリ:新虹鱗タナゴ
エサ:マルキュー タナゴグルテン/自作ミックスエサ






水門下の暗がりに向けて早速仕掛けを振り込んでみました

この場所はアメンボが沢山いてなんとなく生命感はあるのですが、打てども打てども魚の反応は無く、通す筋を変えたり、タナを変えたり、エサを打ったりと色々してみてもうんともすんともいいませんでした


雰囲気”だけ”しかない場所でした


反応を見た後なら分かるのですが、結構な量の雨が降っても水が動いていないということは、普段から全く水の動きがない場所ということで、この溜まっている水も雨水が溜まっているだけで魚が棲むには向いていない場所だったのかもしれません

20分程粘りましたが見切りをつけて移動しました。

その後数か所で竿を出してみましたが、流れが強くて釣りどころではないという感じ




こうなるともう池に逃げるしかないなと思い荷物をまとめていつもの池まで移動しました




草いきれ

午前中かなり雨が降ったせいか、池には週末にも関わらず釣り人はヘラ師のおじさん一人しか居ませんでした

挨拶しつつ調子を聞いてみると、お昼過ぎから来て尺超え1匹と小物が10匹程度となかなか調子がいいようです

”天気が良いのかもしれない”と笑っていましたが、このおじさんはいつ聞いてもそれなりに釣られている印象で、この釣り場に来ている常連の中では相当釣りが上手い方なのだと思います

横並びで同じようなタックル、エサで竿を出していても釣れ方に差が出るのは何かしら違いがあるのでしょうね

僕はヘラはやらないですが、やるならこういう上手い人に習ってみたいものだなあと思いました


お互いにエールを送り合って自分の釣り座に移動しました


青々


いつもの釣座に着くと、初めて来た3月にはまだ枯れ草しかなかった水際が随分と賑やかな感じになっていました、今やアシは背丈と同じくらいまで伸びています

おかげで以前よりも大分竿は出しづらくなっていますが、これもまた季節の移ろいとして楽しもうと思います


仕掛けは先程と同じ連動シモリver2.1でスタートしました


水温チェック!

21℃!

この池はいつも水温がホソよりも少し高い印象がありますが、雨の後の割に結構温かい感じです

これなら魚も元気に活動できるのではないでしょうか?期待が高まります


実釣


アシの生え際などを探っていきます



…が、まずは期待を裏切らない怒涛のクチボソラッシュから始まりました

この日はクチボソの活性がやたらに高く、着底前に仕掛けが横に走ることが多かったです

アワセるでもなく仕掛けを落とすために軽くサビいてやるとすぐに針がかりするといった感じ

エサのない空針を落としても食ってくるくらいなので、そのテンションたるやサビキ釣りのイワシのよう


やたらに高活性なクチボソのみなさん


ここではフナを狙いたいので中層にいるクチボソ帯をすり抜けてフナのいるやや底層に仕掛けを落としたいのですが、同じポイントを打っているとすぐクチボソが集まってきてエサを奪われてしまいます

そこで今回は寄せないようにエサを小さめにつけつつ、ポイントを右左真ん中とローテーションして、場所を休ませながら釣りをしました

ピンスポット的に足元の壁際に仕掛けを打って底まで届くと…モジ…モゾ…と微妙なアタリ…これはクチボソが針でサッカーをしているか、フナのアタリです。

軽くアワセるとクンクンッ弧を描くような走り!

手頃なフナ


やっと一匹目のフナが釣れました!

漢字で鮒と書くだけあって、この魚は本当に何かしらの構造物に寄り添っている事が多いですね。

このペースでやっていくとクチボソ10:フナ1みたいな釣果になってしまうので、仕掛けを変えることにしました


本日の仕掛け②


タナゴ用連動シモリ+プロペラ仕掛け Ver.1.0

竿:ダイワ ひなた4尺
道糸:サンヨーナイロン タナゴヤマベ0.4号
ウキ:オーナー たなご親ウキ斜め通しスリム
プロペラ:ポテチの袋から自作
糸ウキ:UVレジン製自作
オモリ:第一精工 板オモリ
ハリス止め:自作
ハリス:ティムコ ユニスレッド 8/0
ハリ:新虹鱗タナゴ→極タナゴ
エサ:マルキュー タナゴグルテン/自作ミックスエサ




この日のクチボソの暴れっぷりだと仕掛けを一気に底に落としたほうがフナにリーチし易いと思ったので、仕掛けをver2.1から親ウキが大きくオモリも重い連動シモリver1.0に交換しました


左が前半使用のver2.1、右が後半使用のver1.0

Ver1.0はジンタンが大粒にしてあったり、プロペラを派手にしてあったりとちょっとオモチャっぽさがある派手めの仕掛けなのですが、その分アタリも取りやすい気がします(慣れてくると若干五月蝿く感じます)

この釣り場でたまに会うYさんに使って貰ってもいい感じに釣れているので初心者にレンタルするにはver1.0の方が向いているのかもしれません


仕掛けを替えてから深い場所をピンポイントで打つと早速反応があったのでアワセていくと…

ちゃいちぃフナ


姉ブナ


もいっちょ姉貴


フナフナフナと3連発!目論見がハマると気持ちいいですね~!

やはり沈降速度が早い分クチボソの居る層を抜けやすい気がします


綺麗なモツゴ

が、負けじとクチボソもエサを追ってくるので悩ましい…本命はともかくとして、アタリが出っぱなしで休まる暇がありません

少しずつエサの量や仕掛けの投入方法や投入位置を調節して、こちらがつけた変化に魚がどう反応してくるかを観察したりと目線を変えた釣りを試みてみます

それで分かったのはナナメに仕掛けを投入して糸を張り気味で沈めるいわゆるカーブフォールだと沈降速度が落ちるためクチボソに捕まりやすく、竿を投入点の真上に持っていってなるべく垂直に落とすいわゆるフリーフォールをさせた方がクチボソの層を抜けやすいということ(当たり前の話ですが)

釣れない時は逆にカーブフォールを利用して魚にエサを見せることを意識してみるのは一つの手なんだろなと思いました

その後も
ひなたの広告みたい(笑)


本日のビッグワン賞



手頃な小鮒から18cmくらいの良い鮒が混じったりとフナとクチボソの競演を堪能し17時に納竿しました

初めはクチボソ天国になるかと思いましたが、後半は狙い通りにフナ中心にアタリを変えられたのは良かったです


本日の釣果





モツゴ  約25匹
タモロコ 約6匹
マブナ  約15匹


心ゆくまで小魚に遊んでもらいました



ありがとねー


 




今回思ったこと


・たかが小物釣り、されど釣り物ごとに最適な仕掛け、攻め方がある

今回は特にクチボソが元気だったのでゆっくりと落ちる仕掛けはほとんどクチボソの餌食になってしまいました。クチボソ狙いならそれでもいいのですが、フナを狙うならばやはり早急に底を取れる仕掛けの方が有利だなと感じました。
以前も書いたのですが、オールマイティーな仕掛けはやはり無くて、それぞれその日ごとの状況や狙いに合わせて仕掛けを選んでいくセンスを磨くことと対応できるだけの仕掛けを揃えておくことが大事なんだなと思いました




おまけ


帰る途中に通りかかったホソに水草の水上葉が浮いていたので最近リセットしなおしている日淡水槽に使えないかと思って拾ってみました

なんとなく漂うバタ臭さ…

どことなく見覚えのある草だなと思って、スマホで心当たりを検索してみると案の定南米出身のオオフサモ(観賞魚業界ではパロットフェザーと呼ばれる)草でした

この草は昔は水草として熱帯魚店で売られていたものですが、非常に繁殖力が強く国内の生態系を脅かすおそれがあるため特定外来生物指定を受けています

要するにアメリカナマズ等と同様で生かしたまま移動させると犯罪になるやつです

植物に罪はありませんが、いまは持ち歩くことがご法度の植物なので道端に捨ててきました

少年時代は一束250円くらいで買ったものですが、時代が変われば評価も変わるものですね

九州あたりでは大繁茂して水路を塞いだりして問題になっているそうですが、関東もそのうち問題になりそうですね…




僕の好きな景色


埼玉に生まれ育った僕にとって、田んぼの中に高圧線の鉄塔が並ぶ景色はなんとなく故郷の景色という感じがあります


田植えも場所によっては一段落、梅雨の足音が聞こえはじめてきました

これからは湿度も上がり虫が増えたりしてなかなか辛い季節になりますが、釣り的には一番いい季節がやってくるわけで、真夏になるまでは色々楽しんでいきたいと思います



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