今回はバス釣りの帰りに通った川で見かけたライズの正体を探りに釣りに出かけた記録です
合計4釣行分のまとめなので若干長いかもしれません
毎日暑い日が続きますが、夕涼み釣行というのも良いものですよ(日が落ちた後は意外と涼しい)
枕
相変わらず釣れないバス釣り釣行を重ねている僕ですが、午後に釣りをしてから家に帰る途中に通った用水路で水面がパチャパチャいってるのを見かけました
実は最近オイカワ釣りには興味があって色々と動画を見ているので、もしかしたらこれはオイカワのライズだったりしないかな?と思ってみたわけです
ということで帰ってすぐに仕掛けを組んでみて、翌日の夕方に早速釣りに出かけました
1日目
何箇所か見て回りましたが、水門の周りが水深もあって水も動きがあってよさそうな感じだったので、まずは水門周りから探ってみることに
本日の仕掛け①
竿:ダイワ DV1 N320
道糸:サンヨーナイロン タナゴヤマベ0.5号
ウキ:まるふじ ハヤウキ A6
ウキ止め:ウレタンパイプ
オモリ:第一精工 板オモリ+ガン玉
ハリス止め:完全ハリス止め 小小
ハリス:ティムコ ユニスレッド 8/0
ハリ:新虹鱗タナゴ
エサ:アカムシ、自作ミックスエサ、タナゴグルテン
ハヤウキを使うの数回目なのですが何回使っても扱いが難しいなあと感じます
実釣
今回はエサを3種類用意したのローテーションしつつ、水門脇のオダ周りから探ってみました
この用水路は農閑期には干上がり、毎年4月に取水が始まって上流の川から入ってくる魚しかいないため、魚はほとんどいないか、居ても大きい魚はあまりいない場所です
そんなわけでそもそも釣れるような魚がいるのかを心配していたのですが、実際竿を出してみると杞憂とばかりに結構アタリは多く、いつものフナ、モツゴ、タモロコ、コイと地元の用水路でおなじみの小物達の子供が沢山釣れました
釣れないよりは全然嬉しいのですが、狙っているのはこの子達じゃなくてもう少し大きくてスリムな魚なんですよね~
小物を釣ってる間も足元をキラッキラッとヒラ打ちしながらスリムな魚が泳いでいるのが見えます
毛鉤釣りでもオイカワがヒラ打ちしながら何かを捕食している時は毛鉤には反応しないと言われているので、そういう状態なのか、それともそもそもオイカワではないのか…
うーん、やっぱりオイカワではないのかなー?と思いつつ、触っていなかった壁際を探ってみることに
すると水門に向かって流れていったウキがスッと消し込みました
ん??!
アワセるとギュンッといい走り!
早さはあっても重さはないので軽く抜き上げると…
オイカワ!! |
成熟はしていませんがオスのオイカワです!狙っていた魚が釣れました!
やっぱり居たんだ!!
実は僕はいままでオイカワを事故的に釣ったことはあるのですが、狙って釣ったのは生まれて初めてだったりするのでジワジワと喜びがこみ上げてきます
僕の地元を流れる河川にも昔はオイカワは普通に居たそうで、昭和の本を読むと地元のオイカワの釣りポイント紹介があったりするのですが、少年時代に狙ってみたものの釣れたことはなく、水質悪化や様々な環境変化の結果近年ではほとんど居なくなり、地元でオイカワを狙って釣りをしている人は現在は居なくなりました
今回釣った用水路は地元の川とは別水系の川から取水していて、そちらの河川にはまだ結構オイカワがいるそうなので、おそらくその川から入ってきている子たちなのでしょう
その後も追釣を狙って同じ筋を流してみましたが、釣れたのは小物ばかりでした。
オイカワは比較的群れるタイプの魚だと聞いていたのですが、思ったより数がいないのかも?
それでも居ることが分かっただけでも大収穫だったと思います
2日目
2日目は同じ用水路の水門以外のポイントを探り歩いてみました。
実際釣り歩いてみて感じたのは、この用水路は手前は緩い護岸がされているので結構遠浅で魚っ気が薄いこと
3mの竿でギリギリ届く範囲から深さが出てきて雰囲気が出てきます
やはり水門周りなど流れや地形変化のある場所でないと釣りは難しそうです
結局前日に釣れたポイントである水門の流れ込み周りを練り餌で探ってみると…
この日は連続して2匹釣れました!が、やはり後が続かない感じです
2回釣ってて感じたのは、このポイントは流れがそんなに強くないのでわざわざ浮力の強いハエウキを採用する理由がないことと、竿の長さがそんなに必要でないことです
ハエウキは流れの中で釣るために浮力が強めに作られいますが、その分感度が鈍くなるのでかなりアタリを逃しているなと感じました。おそらくタナゴ釣り用の仕掛けを流用したらより繊細なアタリを捉えられて数は釣りやすくなるだろうと感じました
また二回とも釣れたのが沖目ではなく足元であったため、3.2mよりも2.4mの竿の方が取り回しが良い分釣りやすいかもしれないなあという感じを受けました
3日目
ということで三日目は仕掛けの改良と、オイカワは寄せ餌が効く魚だったことを思い出して寄せ餌を打ってみることにしました
浮力はハエウキの半分以下になっているので感度はかなり向上しているはず…?
竿はダイワのDV1 N320から同じくダイワの渓流X 硬調240に。
ハエ竿といえば軟調が特徴ですので、オイカワに使うには若干硬い気もしますが短くなった分取り回しはよくなるはず…
賞味期限は切れてるかもしれませんが、まあなんとかなるでしょう…
九ちゃんは昭和の時代からあるお馴染みのロングセラー万能エサ
人によってはすごい釣れるという話を耳にすることもあるので、僕の使い方が悪いのだと思いますが、僕は少年の頃からこの九ちゃんが苦手で、これを使ってちゃんと釣れたためしがないのであまりいい印象を持っていません。今回は寄せ力を発揮してくれるといいなぁ…
今回はちょっと硬めに練ってポイントに打って使いました
寄せエサを打って5分ほど放置してから仕掛けを投入
本日の仕掛け②
竿:ダイワ 渓流X 硬調240
道糸:サンヨーナイロン タナゴヤマベ0.5号
ウキ:ささめ針 匠技 淡水小物ウキ斜め通しタイプS
ウキ止め:ウレタンパイプ
オモリ:第一精工 板オモリ
ハリス止め:ホチキス芯自作
ハリス:ティムコ ユニスレッド 8/0
ハリ:新虹鱗タナゴ→がまかつ タナゴ針 新半月(金玉付き)
エサ:タナゴグルテン、自作ミックスエサ
寄せエサ:マルキュー 九ちゃん
寄せエサがバラケてきたかな?というタイミングで、先日アタリがあった壁際に一投目
いきなりウキがギュンッと走ります!
一投目でいきなり釣れたのは初めてなのでなんか効果があるような気がします
その後も小物を挟みつつ…
…やはり竿が硬いのかも?)
ただ釣れることは釣れるのですが簡単に連打する感じではないので、やっぱりここの子はナイーブというか気難しい感じはあります
それにしても寄せエサはどうやら効果があるっぽい感じがします!!
なら金玉付き針はどうだろう?と試してみると…
コイっ子、モツゴ、フナっ子と金玉針に食いついてきますが、オイカワはむしろ当たらなくなりました…
ナイーブな感じがするって自分で思っておきながらわざわざ仕掛けを派手にするのは愚策だよなあ…と、後で思いました
夕暮れの良い時間になりライズが始まったのですが、特にすることは変わりません
釣りながら水面を眺めていると相変わらずスリムな魚が水中を乱舞しています
”十中八九ボラなんだろうけど、なんだろうなああれ…”
と思っているとウキに微かなアタリ、クッとアワセを入れるとギュンッ!!!と走って竿先を絞ってきます!!
オイカワよりも遥かにトルクのある走り、簡単にはいなせないので竿の曲りで耐えつつ、しばしの格闘の末に鼻上げさせると見なれた顔…
なんとか抜けそうだったので抜き上げると…
BORAー |
いわゆるイナッコと呼ばれるボラの幼魚ですね…表層をギラギラしてるのもライズしてるのもおそらくこの子たちが大半だと思います
彼らはプランクトン食性とデトリタス食性を持つ雑食の魚なので、おそらく底に溜まった九ちゃんを啄んでいたのが事故的に針掛かりしたんじゃないかなと思います
タナゴグルテンもバラケ性能があるため、ある意味デトリタス食性向きなのかもしれませんね
写真を撮ってから気が付いたのですが、ボラは小さくても表皮の匂いが強くて手がボラ臭で大変なことになりました…おそるべしボラスメル…
メインに使っていたタナゴグルテンが切れたので最後は九ちゃんを針につけて流してみました…数流しめまで反応がなかったので”やっぱり九ちゃんじゃ釣れないのかなー?”と思っていると、フワっとウキが揺れたので即アワセ!!
ギュンッとまたトルクフルな走り!
あ、これまたボラだわ…
今度はノータッチで… |
僕の九ちゃんでの初釣果はイナッコとなりました。付け餌としても九ちゃんはかなりバラケるのでボラにはドンピシャなのかもしれません
”九ちゃんはボラ釣りの特エサである”
寄せエサとしてはもちろん、付け餌でも釣れるんだからこう言わざるをえないです
新たな知見を手に入れてしまいました。多分二度と使わない知見だと思います
この日は今までで最高の釣果、3匹のオイカワを釣ることが出来ました
じつはこの日までの間に釣れたオイカワは全てタナゴグルテンに食ってきているのでタナゴグルテンはオイカワにも効くみたいです
この日思ったのは、このポイントのオイカワの絶対数はやはり少なめで、釣れるオイカワはオスに集中していて、同じポイントでは釣れない。そして18時以降ライズが始まるとエサでは釣れないということ
同じポイントで釣れない理由はオスごとに縄張りを持っていて基本そこにとどまっていて、エサがそのポイントをかすめた時に食いにきているようなイメージでしょうか。
正解はわかりませんがなんとなくそんな感じがします(メスが釣れない理由にはなりませんが)
また夕方にライズが始まってからは捕食の対象が水中のプランクトンやネクトンから空中のニューストンに切り替わって水中のエサに見向きをしなくなるのかなという感じがします
空中のエサの方が栄養価が高かったりするんですかね?
つまりエサで釣りたいなら頻繁に場所を移って、明るい日中から日が沈む前に狙いましょうといったところでしょうか?興味深い習性だと思います
4日目
3日目までの知見を活かして釣りをしようと思っていたのですが、前日結構な大雨が振ったため水量がだいぶ増えていました。若干条件が代わったのでパターンも変わるでしょうか?
過去3回ともオイカワは水門の流れ込みの周囲で水が巻いているところや、少し淀んでいる所で釣れているため、用水路に3箇所ある水門の流れ込みの周辺を釣り歩いてみましたが、小鮒とコイっ子が沢山釣れるだけでオイカワは全然釣れません
”うーん、今日は小鮒釣りデイかー”と思いつつ、一番奥まった場所にあるいつもの水門まで移動しました。
3箇所ある水門のうちこの水門が最も水流が強いのですが、それがオイカワ的にはいいのかもしれません
増水の影響か、水門まわりはびっちりウキクサが詰まっていました
ちょっと気になったので1個釣ってみました
見た目からサンショウモかな?と思いましたが葉脈の折れ目がくっきりしてるので多分熱帯産のオオサンショウモですかね…こんなところにも外来種との置き換わりが発生しているんですねぇ
この日は探りたいポイント周りで常にサンショウモがくるくる回遊してウキに絡んでくるので非常に釣りがしにくかったです
一瞬、おっと思いましたがいつものタモロコ君でした。キミはキミで綺麗だけどね…
ギンギンに色が出て尻ビレが伸長しているいわゆる”番長”タイプのオイカワはここらにはいないのかな…?
この日はバッカンを持っていかなかったので釣ったら即リリースしてましたが、小鮒は30匹程、クチボソは10匹程、オイカワが1匹といった感じの釣果になりました
普通は4日も同じ釣りをやれば段々勘所が掴めてくるものですが、オイカワ自体が少なそうなのでやはり爆釣!といった感じにはならないですね…
沢山居るところだと目をつぶっていても釣れるくらい容易に釣れる魚で一束釣りも余裕らしいですが、このへんがうちの地元の限界なのかもしれません
ということでうちの地元限定ですが4日分の釣りからわかったことをまとめると
・仕掛けはタナゴ仕掛けの延長の繊細なものが好適
・エサは意外にもタナゴグルテンが効く。寄せエサは効果があるかもしれない
・金玉針はあまりいい結果にならない
・基本的には流芯よりも足元寄りの流れが巻いていたり撚れている場所に散在している
・日中から18時くらいまでの日が出ている時間はエサを食ってくるがライズが始まると釣れなくなる
・何故かメスが釣れない
といった感じでしょうか?
同じような条件の河川でオイカワを釣る人にはなんかの参考にはなるかもしれません
そんなわけで地元の用水路でのオイカワ釣りの記録でした
なんとなくレアな魚が交じるというだけでも小物釣りでもモチベーションがあがるのでしばらくは夕涼みがてら通ってみようかななんて思ったりしています
これから夏本番ですので、夕涼みといっても水分補給と紫外線対策はきっちりして釣りに出かけることをオススメします
コメントを投稿