ということで、今回は魚の骨抜きのインプレです
骨抜きといえば昔からのこの形 |
自分で釣った魚の刺身を食べるのは釣り人の特権であり喜びでもありますが、魚屋さんでしっかり処理された柵と違い、家でおろした魚の身には小骨があり、食味の悪さが気になることがあります
売り物のような刺身を作るには、おろした魚から血合い骨を削いで除くか、骨抜きで小骨を抜く必要があります
血合い骨を切って除く場合、30cm以上の大きい魚ならいいのですが、我々がよく釣りがちな20cm前後の魚でこれをしてしまうと、背身と腹身が小さくなりすぎて見栄えが悪くなってしまうという問題があります
そこで小さい魚でも見栄えの良い刺し身を作るために骨抜きの出番となるわけです
血合い骨を切って背身と腹身に分けた炙りしめサバ |
我が家にはウン十年使っている貝印の骨抜きがあるのですが、この形状の骨抜きは鯛などの太い骨なら力強く掴んで抜ける一方で、小さい魚の血合い骨を抜くのには向いていないのか、小骨が掴みにくく、また掴んでも掴む力が強すぎて骨を断ってしまったりとなかなか難儀します
そこで、小魚の骨を抜くのに適した良い道具はないかなーとネットで探してみたところ、朝日産業の骨抜き達人という商品が目に付きました
しかしこの商品分解清掃できるのは便利そうでいいのですが、専用品であるためか価格が高く、その割にAmazonレビューなどがイマイチ…
っていうかこの先端構造だったらリードペンチで良くない?と思い、精度と価格のバランスがいいリードペンチを探したところ目についたのがこちらの商品でした
ツノダ king TTC 先曲リードペンチ 140mm SPB-140 |
ツノダは新潟は燕市に本社を構える工業プライヤーメーカーで、日本製の精度の高いペンチを作っている企業です
ラジオペンチが有名ですが、基盤用ペンチも多く手掛けています
工業ペンチを食品に使っても大丈夫かという点は気にはなったのですが、メーカーも釣り針外しとしての利用を推奨してますし、材質も専用品とほぼ同じのものを使っているため特に問題はないと判断しました
実際Amazonのレビューでも骨抜きに利用している人がいたので、安心して?購入
ということで早速先日釣ってきたアジで使ってみました
ここからは骨抜き作業の画像が入るので苦手な方はご注意ください
サイズ感は14cmなのでこんな感じです |
よく釣れがちな25cmくらいのアジの頭と尾びれを切ると大体15~18cm程になります
このサイズ感のアジで血合いを切って腹身と背身に分けてしまうとかなり寂しい刺し身になってしまうので、骨抜きが活躍します
三枚におろした魚の頭側から身の上で指を滑らせると切断した血合い骨が当たるので、その先端部をペンチでつかんで一本ずつ抜いていきます
このペンチは先端部が綾目になっているため脂の乗った魚相手でも一度掴んだ骨は滑らずにしっかり抜けます
頭側から尻尾側に向かって順番に骨を当たって抜いていきます
骨を掴んで |
引っ張ってー |
スルッと |
一匹分の血合い骨 |
慣れるまでそれなりに時間がかかりますが、慣れると1匹分3分程度で抜けるようになりますよ
骨抜きをすることで売り物のような見栄えの良い、骨の当たらない綺麗なお刺身が作れるようになります
ということで実際に何回か使ってみて感じたこの商品のメリット、デメリットは…
メリット
・軽い
・小さい骨でもしっかり掴める
・錆びにくい
・固定ピンで閉じて仕舞える
・金属臭などはしない
・(専用品と比較して)安い
デメリット
・分解できないため合わせ目の清掃が難しい
・固定ピンが使いづらい
といった感じになりました
メリットが多く、デメリットは少ないかなという印象で、個人的には結構オススメできると思いました
釣った魚をよりおいしく、美しく盛り付けたい人にはオススメのアイテムです
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