釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2021/11/28

2021年11月 田んぼの真ん中でワカサギを釣る 加須 油井ヶ島沼の投げワカサギ釣り

先日ネットで調べ物をしていたら地元から電車でちょっと行ったところでワカサギ釣りができるという情報を見つけました
ワカサギ釣りなんて中学生の頃に霞ヶ浦でやったきりですが、やってみたい!と思い立ち釣りに行ってきました
今回は現地での移動に加須市の観光レンタサイクルを利用させて頂いたので、それも紹介してみたいと思います


概要

今回釣りに行ったのは埼玉県加須市花崎にある油井ヶ島沼(ゆいがしまぬま)です


油井ヶ島沼は周囲400m×100mの人工の調整池で、2014年からワカサギ釣り場として県から認可がおりていて、外来魚(ブラックバス)の排除と漁協によるワカサギの放流が行われています

入漁料は500円(当日)で、漁協の方が巡回して回収しています

ワカサギ釣りといえばボート釣りや氷上釣りが有名ですが、ここでのワカサギ釣りはオカッパリからの投げワカサギ釣りです

釣りのイメージとして近いのは海でやるウキサビキ釣りですね

僕は電車釣行にコダワリ?があるので、今回も電車移動で釣りに向いました

最寄り駅は東武伊勢崎線の花崎駅で、ここから徒歩かタクシーで行くのが普通の選択肢ですが、加須市には観光振興事業としてかぞ観光レンタサイクル(なんと無料!)というのがあるので、今回はこれを利用させていただきました。

レンタサイクルを借りることができる場所は市内に何箇所かあるのですが、花崎駅の最寄りは花崎コミュニティセンターです

レンタサイクルの借り方など詳細はこちらから調べてみてください



事前準備編

投げワカサギ釣りについて事前に調べてみたのですが、仕掛けは投げワカサギ釣り専用の仕掛けというのがあるのでそれを使います

釣りの世界は広いなあ

投げ用の仕掛けは投げても切れないように幹糸が太いのが特徴だそうです(今回使ったものは幹糸が2号、枝スが0.3号)

針サイズは釣れるワカサギのサイズが小型なら1号、大型なら2号が適当だそうですが、今回は事前情報がなかったので真ん中を取って1.5号にしました

オモリは大体1号から2号程度で、遊動式のウキ(黒鯛のフカセ釣り用など)か、玉ウキとゴム管などで仕掛けを浮かせて釣るようです

今回僕は市販品の投げ仕掛けと、遊動ウキは新しく買うのは勿体なかったので手持ちの電気ウキを流用しました

まあ使えなくはないやろ…


エサはサシかアカムシが基本だそうです。僕は今回両方用意していきました(これが後で効いてきます)


当日編

レンタサイクルの利用開始時間は午前9時からなのですが、午前9時に現地に着こうとすると朝の通学ラッシュに巻き込まれそうなので、(野球で有名な花咲徳栄高校の最寄駅です)午前10時に現着のつもりでのんびりめに行動しました

駅から大体徒歩5分くらいで花崎コミュニティセンターに着き、免許証を提示して書類に必要事項を記入して自転車をお借りしました

職員の方には親切丁寧に気持ちよく対応していただきました

今回お借りした愛車”花”2号


コミュニティセンターから油井ヶ島沼までの経路は下の地図を参考にしてみてください。
コンビニがあるのがありがたい…

道中にセブンイレブンがあるので水分や保冷剤などはここで購入するといいと思います

田んぼの真ん中でトイレがない(当たり前)釣り場なので、前日から食事は控えめに(排便コントロールは遠征釣りの基本)、トイレもここで済ませておきましょう

住宅街を抜けるとのどかな田園風景が広がっているので、胸いっぱいに田舎の綺麗な空気を吸いながら自転車を漕いでいきます


空が高いというか広いです

夏に来たら最高だろうなあ


コンビニに寄っても20分くらいで現地に到着しました



思ったより水深が深いのと、スロープ部分が長いですね

池は南北に長い長方形で、西側の長辺にヘラ師が沢山いるのが見えます

南側の短辺の真ん中あたりで鯉釣り用に竿を並べているおじさんが居たので挨拶がてら情報収集してみました

・ここは真ん中は深いけど手前5mくらいは浅いよ
・ワカサギ釣りにきたの?いいじゃない
・ワカサギはあの辺(北西部でヘラ師がかたまっているあたり)がいいみたいね、今は埋まってるね
・エサは何持ってきたの?(アカムシとサシ)アカムシあるんだ!アカムシのほうが釣れるみたいよ
・頑張って1,000匹くらい釣れよ!
とのこと

とりあえず淡水魚ならアカムシやろ!…と思ってアカムシも持ってきておいてよかった…

竿を出せる場所がないかなーとヘラ師の様子を観察しながら池の周りを一周回ってみました

西側は15m毎くらいに等間隔でヘラ師で埋まっていて竿を出す隙がなさそうです

北側の短編は手前を見た感じ水深が1mないくらいで底が見えていて、船が沈んでいたり杭が立っていたりとストラクチャーが絡んでいる感じ

船が3艘くらい沈んでます…なんで?


周辺にヘラ師は居なくてストラクチャーの先、25m~30m程度飛ばせば可能性がありそうですが、何が沈んでいるかわからないですし、50mくらい先の右手にヘラ師が竿を出しているのでトラブルを避けるために今回は見送りました(次回はこっちでやってみたいかなあ?)

東側は日当たりが良く、過ごしやすそうですが魚釣りには向いていない感じです。

やはりというべきか、こちらはヘラ師が少ないので、結局こちらの階段に釣り座を構えました

釣り座についた段階では南から北に風が吹いていて、さざ波が立っていました


本日の仕掛け 投げワカサギ釣り仕掛け

ロッド:ダイワ リバティクラブライトパック 10-270
    ダイワ ラテオモバイル86ML
リール:ダイワ レガリスLT 3000CXH
       USダイワ fuegoLT 2500HG

道糸:よつあみ UPGRADE X8 0.6号
   シマノ ピットブル+ X8 0.8号
リーダー:シーガー フロロマイスター1.5号

ウキ止め糸:オーナー ウキ止めウーリー
シモリ:ナカジマ テーパーシモリ玉
ウキ:富士灯器 FF-12 超高輝度電気ウキ1号
サルカン:ささめ針 ウキペットM
絡まん棒:夜光パイプと爪楊枝で自作

仕掛け:がまかつ投げワカサギ仕掛け1.5号
オモリ:ナカジマ ナツメオモリ1.5号
エサ:赤虫、紅サシ

その他:第一精工 サーフ三脚 DXミニ2号
    ダイワ ポータブル活かし水くみ(A)17



実釣編

久々の遊動ウキ仕掛けなので若干準備に手間取りしましたが、とりあえず完成した順にエサを付けてポイッと仕掛けを投入しておきます

二本目の仕掛けを組みつつウキを見てると、風に流されて左から右に流れていったかと思ったらパタッと倒れたりしてます

オモリが軽かったかな…?と思って眺めていると今度は沈みました


…当たっとるやんけ!!


組み途中の竿は一旦置いておいて、ワカサギは口が弱いらしいのでアワセは入れず、巻きアワセでやさしーく巻き巻きして寄せてみると…

ワカサギやんけ!!

特に意識せずにいきなり釣れてしまいました…なんだワカサギって簡単なのか?



仕掛けをさっさと打ち返して2本目の仕掛けも投げて様子を見ていると…

ウキがパタッと倒れました!

今日のワカサギさんは食い上げパターンが多いみたいです

そのまましばらく見てるとまたウキが沈んだので巻きアワセます!


やさしーくやさしーくリーリング

一荷!

なんだ思ってたよりあっさり釣れるぞ…?

ただ食ってくるタナも場所もマチマチで、ワカサギ釣りでよく聞くタナをアジャストする釣りではない感じ…

まあ雑にやっても釣れるならいいか…とアカムシを付け替えつつ打ち返していきます

間に合せで心配していたウキですが、思ったよりちゃんとアタリが出るので余浮力は丁度いいっぽいです


透明感があって綺麗です

久々に釣ったのですっかり忘れていましたが、見た目は透明感があって美しいワカサギはキュウリウオ目キュウリウオ科の魚で、すっごい独特なキュウリ臭というかワカサギ臭がします

どちらかというと川魚よりも海魚っぽい匂いです…くさいっちゃくさいけど最近あまり嗅いでない匂いが新鮮で楽しい…!

透明感ある細身の美魚なのに独特な匂いがあるとか、ワカサギ釣りが極端に好きなマニアックな人が多いのがなんとなく納得できる感じ(?)



途中でアカムシとサシで釣れ方に差があるのか気になったので、比較のためにアカムシだけの竿と紅サシだけの竿を作ってみました

今回は5本針仕掛けなのでエサ付けはそこまで苦ではないのですが、アカムシは2、3投くらいで体液が抜けてしまうので餌持ちが悪い感じ

サシは針持ちが良いのですが、表皮がしっかりしていてアカムシと比べるとおいしくなさそう吸い込みが悪そうな感じがあります

半分に切って寄せ効果を期待してみたりもしたのですが、この日はサシにはアタリが出ませんでした

結局釣れたのはアカムシの方だけだったので、どうなんだろう…サシで本当に釣れるのかなと疑心暗鬼になってしまいました(ボート釣りとかでは定番だから釣れる…はず

やっぱりアカムシが好きなの?


よーしこの調子でバンバン釣っちゃうぞー!!と思ったのも束の間、12時頃に朝から吹いていた微風が収まり、湖面が鏡のように凪いできたところでアタリがぱたっと止まりました

"はいはいこのパターンね!昼は食いが止まって夕マズメ近辺でまた食い出すやつね!"

と、思いながらもタナを変えてみたり誘いを増やしたり色々悪あがきをしてみましたが、やはりという感じで反応が消えました

その心、明鏡止水

まあ長いこと釣りをしてればこういう展開には慣れっこですので、魚が回ってくるまでのんびり時間を潰します

鳥を観察してみたり



僕の釣り飯の定番アメリカンドッグを食べてみたり

お昼手前になったあたりで対岸のヘラ師が撤退し始めたので、釣り座を変えることも検討したのですが、多点針のウキ仕掛けを畳んで移動するのは面倒臭さが勝ってしまったので動きませんでした(若干後悔)

のんびりしながらも仕掛けを打っていくと、時折単発の回遊があるようでポツリポツリとは釣れてくれたので、飽きない程度には釣りになりました

14時に一度ジップロックに魚を移しました

全く釣れないわけではないのがいいですね


少し気になったのが、ヘラ師が帰り始めたタイミングで今度はバサーがやってきたことです

地元の漁協が県の許認可を受けてワカサギ釣りができる釣り場にするために以前バスの駆除をしたそうなのですが、結局全部の駆除はできないのか、それとも誰かが再放流したのか、結構な人数のバサーがやってきていました

せっかく漁協が頑張ってるんだから、バサーもわざわざこんな僻地のため池に来なくても良さそうなもんだけどなあと思いました。

勿論彼らにも言い分はあるんでしょうが、李下に冠を正さずというかなんというか…



とかぼけーっと思っていたら、仕掛けにラージマウスバスの子供が掛かっていました

久々のラージマウス!


残念ながら僕はキャッチアンドイート主義なのでお持ち帰りさせて頂きます(勿論締めました)

しかしラージマウスを釣ったのは何年ぶりだろうか…うちの近所は最近はスモールマウスばっかりなので、ラージマウスは久々すぎてちょっと感動(主張が支離滅裂

その後14時過ぎからまた風がそよいできて、水面にさざ波が立ち始めると…

追加じゃーい


またウキがパタパタし始めました!

時合来たー!!と喜びつつ、レンタサイクルの返却時間が16時なので余裕を持って返却するためにも15時頃には片付け始めないといけない…!

やっぱりこういうパターンかー!!と思いつつも、釣り座を整理しながら仕掛けを打ち返し、誘いを入れていくとククッとウキが引かれることが増えてきました

なんとなくの充実感

結局15時から10分間最後の一投(?)を続けて納竿して、後片付けをして後ろ髪を引かれながら15時25分に油井ヶ島沼を後にしました

それなりに一生懸命自転車を漕いで大体15分程で花崎コミュニティセンターに着き、レンタサイクルの鍵の返却をしつつ職員の方に釣果を見て貰いました

"いっぱい釣れたじゃないですか!また遊びに来てくださいねー!"と言われたのでまた遊びに行きたいと思います(お世辞が通じないタイプ)

駅に向かっていくと花咲徳栄高校の下校集団とバッティング…駅はなかなかの混み具合で気持ち的に疲れました



家に帰って魚をカウントしてみると…


18匹!


本日の釣果
ワカサギ 18匹
モロコ 2匹
ラージマウスバス 1匹



料理編

持ち帰ったワカサギは軽く洗ってから冷凍保存してました

先日解凍してから天ぷらにしました


解凍した時点では相変わらずのキュウリ臭がしていて、この匂いが残ったらちょっと食べ辛いなあと思っていたのですが

天ぷらで揚げたらあら不思議、キュウリ臭は消え去って美味しくいただけました!

ワカサギは骨が殆ど気にならないので食べられるために生まれてきたような魚ですね…

おいしかったです!


まとめ

まあいっぱいではないですが、初場所初挑戦の釣りにしてはまあまあ釣れたんじゃないかなと思います

投げワカサギ釣りは今回初めてやったわけですが、釣りとしての難しさは特に感じなかったですね

回遊待ちの釣りなので結構運によるところが大きい気がしました

周囲に釣り人が少なければ群れを探してのランガンが有効な気もしますが、ここでは少し難しそうです

がまかつの仕掛けはよく出来ていて、触れば掛かるタイプの鋭さのある細針だったので、不慣れさもあって何度か靴紐や指に引っかかって難儀しました

あとワカサギの口だけでなく目やエラ蓋などにも掛かっていたので、針の鋭さは結構大事そうだなと感じました(もしかしたらワカサギは摂餌が下手なのかもしれません)

今回海用のサビキ仕掛けであるショートハイパーパニック(芦ノ湖のボートワカサギで人気がある)を持っていっていたのに使わなかったので、次回があれば使ってみたいなと思っています

次行くなら1,000匹を目指さないといけないですね(笑

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