釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2018/12/16

2018年12月 地元の用水路で小物釣り

 12月16日(日)曇り時々雨 水温12℃


皆さんにとって釣りの原体験とは何でしょうか?





僕にとっては、祖父と行ったハゼ釣りと、地元の小川での小物釣りが釣りの原体験になります。



僕の地元にはかつてタナゴ釣りの名所と呼ばれた用水路があり、一昔前は冬でも賑わうくらい釣り人がいて、遠方からもわざわざタナゴを釣りにくる人がいるほどの釣り場でした。十年以上前に再開発で三面護岸整備されて魚は消え、釣り場はなくなってしまいました。
現在も農業用水として残ってはいるのですが、タナゴはほとんど居なくなり他の魚もずいぶん減りました。釣り場や魚が減れば釣り人が少なくなるのも自然な流れ。現在ではかつての賑わいは見る影もありません。
それでも、釣り自体ができなくなったわけではないようで、20年ぶりに釣りを再開してから地元の用水路の釣り情報を検索してみると、今でもフナやクチボソなどがポツポツと釣れている模様。
最近は遠方の海釣りばかりだったので、たまには箸休めに地元の川で小鮒釣りでもしてみるのも悪くないかと、地元の用水路、出羽堀に釣りに行きました。

出羽堀は、元荒川から農業用水として引き込まれた末田用水路からさらに分岐した掘割で、江戸時代に会田出羽という地元の名士がこの堀を掘って湿地の干拓を行い田畑を作ったとされる用水路です。





こちらが末田用水




こちらが末田用水の支流の出羽堀(ドブとか言わない

末田用水は前述したタナゴ釣りの名所だったのですが、今はほとんどタナゴは釣れないようです。末田用水から分かれた出羽堀は、市内の田畑に水を供給しながら、最終的に綾瀬川へと抜けます。
出羽堀も昔に比べると三面護岸になっている場所や、暗渠化されている場所などがあり、あまりいい環境とはいえませんね。

今回の仕掛け 小物釣り仕掛け
竿:2.8mと1.8mの振出竿
道糸:ナイロン1号
浮き:玉ウキ
オモリ:カミツブシ2号
サルカン:自動ハリス止め14号
針:マルフジ 特選たなご細長軸スレ
エサ:マルキュー 野釣りグルテン





細長袖スレ針0.8号



針はこのサイズ感!さすが世界一ミニマムな釣りと呼ばれるタナゴ釣り用の針ですね…





餌は、赤虫が欲しかったのですが地元に扱っている店がないため、色々調べて小物釣りにも適しているらしいマルキューの野釣りグルテンを用意しました。




グルテンとかそれこそ30年ぶりくらいに買いましたが、一包ずつ小分けされていたり、入れ物をそのまま計量カップとして使えたりと地味ながら進化してるなあと感心してしまいました。(想像以上にニンニク臭強くてびっくりしました)


自転車で出羽堀まで行って、釣れそうなところを探りながら釣り開始です。末田用水との分岐部から徐々に下っていくと、農業用水が流れ込む地点を発見したので、そこで糸を垂らしてみました。






うーんクリーミーカラー…(右手が上流で、手前から農業用水が流れ込んで水の色が変化しています

小物釣りといえば最近は極小トウガラシ浮きと極小シモリ浮きをあわせるのが流行りのようですが、手元に極小シモリがなかったので今回はクラシックスタイルのトウガラシ浮きのみでチャレンジ…とはいえ、アタリがほとんど出ない冬の小物釣りには厳しいので、タナを底より多めにとってトウガラシ浮きを斜めに浮かせることで微小なアタリをとれるようにしました。


流れ込みの際や本流との水色の境にウキを投入すると、ポクポクとウキ尻が引っ張られるので魚はいるようです。何度めかのポクポクにアワセをいれると…



クチボソ!(モツゴ)…だと思ったらタモロコ!

久々に見ると均整の取れた体型でなかなか綺麗なお魚です。
ボウズ回避できたので安心して釣りはじめると、そこからタモロコラッシュが始まり、次から次へと大小のタモロコが釣れます。飽きなくていいですが引きがないので釣り味に欠けます…
しばらくするとウキがモゾモゾするような動きを見せたためすかさずアワセを入れると横に走りました。お、これはモロコじゃないな…と引っこ抜くとしっかりと体高があるシルエット…お待ちかねの小物釣り界のスター






マブナ!

ずんぐりむっくりで実に愛らしいです。

気がつけば1時間夢中で釣りをしていて、お昼を過ぎていたのでとりあえず休憩。ここまで釣れたお魚を観察ケースに入れて撮影してからリリース。




午後はタナを変えてみたりしながら色々してみましたが、相変わらず







タモロコ天国





ときどきマブナ





でっかいマブナ

と、久々の小物釣りを手返し良く楽しんでいると…かすかーなアタリ…慎重にアワセると…モロコより小さくて淡く青い光…



 

タナゴだー!(タイバラさんかな?

まだ地元にタナゴいたんだなあ…と感慨もひとしおです。タナゴがいるってことはドブガイなりカラス貝がいるってことで、彼らが生きられる砂地がまだそれなりに残っているということですよね…。当たり前の循環が当たり前にあることがとても尊く感じました。
その後タナゴは釣れなかったので数自体は多いわけではないのかもしれません(というかクチボソが多すぎる)。一通り釣って満足したので午後三時に納竿しました。

午後に釣れた魚も個別に撮影してみたり

やっぱりマブナはカワイイね





観察ケースで観察して


リリースしました






今回いわゆるクチボソ・モツゴが釣れなかったのが心残りでしたが、一応懐かしい顔ぶれは結構見れたので満足いく釣りになりました。

本日の釣果
マブナ 5匹
タモロコ 15匹くらい
タイリクバラタナゴ 1匹




釣りの原点回帰、懐かしい小川での小物釣りは童心に帰るようでなかなか楽しかったです。また機会を見つけて魚に遊んでもらいに行きたいと思います
  
Location: 日本、埼玉県

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