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2021/10/17

インプレ シェアーズ SOLFIESTA CB 3Way 小物万能竿 遊流里 YURURI 7尺 15-18-21

今回は最近使っているシェアーズ SOLFIESTA CB 3Way 小物万能竿 遊流里 YURURI 7尺 15-18-21(長い)のインプレをしたいと思います
使ってみて感じた利点や、イマイチだった点、改善方法などについて触れていきたいと思います




シェアーズ SOLFIESTA CB 3Way 小物万能竿 遊流里 YURURI 7尺 15-18-21(以下、遊流里7尺)は、淡水小物用の振り出し竿ですが、ポイントはズームロッドというところ。
ズームロッドは、胴の部分の振り出しが半固定されていて強く引き出した継数分、全体の尺をズームできる竿です。
特に用水路の小物釣りでは、釣り場に併せて竿の長さを調節する必要があるのですが、丁度いい長さの竿を1本ずつ揃えるよりは、ズームロッド1本で3本分の竿の替わりができるので効率的です
淡水小物釣り用の三段ズームロッドといえば、ティムコの幸釣シリーズが長らくシェアを独占していましたが、今回紹介する遊流里はそこに追随するシリーズとして登場した竿です
幸釣との大きな違いは値段が安い点と、竿先がリリアンではなく回転トップになっている点です

販売元は株式会社シェアーズというメーカーで、釣り具の輸入卸をしている会社ということなので、国産ではないんじゃないかなと思っています(solfiestaブランドは各ジャンルの最廉価モデルでよく名前を見る激安モデルでおなじみですよね)

はたして激安ズームロッドの性能はいかなるものか…早速インプレをしてみたいと思います

インプレ編

ケース

特に語ることがありません(笑)僕がAmazonで注文した時の価格は3,754円でした


中身(竿袋は付いていません)

中には竿先カバーのついた竿が一本入っているのみです。価格的に仕方ない部分ですが竿袋が付属してないのは人によっては痛いところかもしれませんね。保証書なども入ってなかったです。(保証や修理可能なのか問い合わせしてみようかな…)



手持ちの竿との比較

左がダイワの小継渓流X2.4m、右がダイワのひなた4尺です。作りとしては小物竿でなく渓流竿の作りですね。グリップ感は特別悪いということはないですが、渓流Xのほうが若干握りやすいかな…?という印象。ズームロッドなので多少手元が太くなるのは仕方ない部分でしょう。

見た目

竿のコスメは黒と焦げ茶に赤茶色のオビが目立つ作り。元部は焦げ茶で、これより先の部分は黒(素材色)一色です(個人的には若干アンバランスに感じます)

穂先

穂先はこの価格帯の竿には珍しい回転トップを採用しています。回転トップは竿先の糸絡みを簡単にほぐせる便利機構なので初めて使うとちょっと感動するかもしれません


体重測定

カバーなし竿単体での重さは40gでした カタログスペックでは43g表記になっています。仕舞寸法は蓋なしで39cm、蓋ありで40cmです。材質はカーボン90%含有だそうです
参考程度ですがダイワの小継渓流X 8尺(カーボン含有率67%)の重さは41gです。やはりズーム機構がある分多少重くなってしまうのかもしれませんね

40gのベントカーブ

40gのジグをかけたときの曲がりはこんな感じ。1番と2番の曲がりにギャップがあるのがやや気になりますが、硬調先調子といった感じの曲がりですね。まだまだ余裕がありそうな印象です。繊細な小物釣りよりもやや大きめのコブナ狙いやハゼのミャク釣りに向いているかもしれません


まとめると、硬調先調子の繊細さにはやや欠ける万能寄りの小物用渓流竿、重さはそれなり。3段ズームで長さを変えられるので様々な用水路での小物五目釣りや、ハゼの足元探り釣りなどに便利そう。
硬調竿の常としてアタリを弾く可能性があるため針に工夫が必要かも?
ズームロッドとしては安い部類なので1本で色々やって使い倒したいという人に向いているのかも?竿袋と保証書がないのがデメリット



実釣編

ということで、大体のスペックを把握したところで釣りに行ってきました。

まずはフナのシモリ釣りから

この用水路では6尺をチョイス

この用水路は足元の高さがあるため5尺では短く、周りに草が生えているため7尺では長くて引っかかってしまうというシチュエーションでした。そういう時に1本の竿で6尺を選べるというのがズームロッドの利点です。初場所の探り釣りには特に便利に使えるなあと思いました。
シモリのアタリにアワせて、ずっしりとした手応えのフナが上がってきました



ころんとした愛らしいサイズ




中型のモロコ





小一時間の釣果

想像していたとおり、やや竿の硬さがあるので針を小針にするなどの対策は必要ですが、パワーは小物釣り用としては申し分なしです。小魚の引き味を楽しみながら釣るには十分なスペックだと思いました

この日の釣行の詳細についてはこちらからどうぞ


また別の日には違うホソでも釣ってみました
この日は連動シモリ仕掛けで

最初は6尺、途中から7尺で遊びました

コブナ

中ブナ


巨ブナ

カキノタネ



クチボソ混じりで色々釣れました

竿とのバランスはともかくとして、繊細な釣りをしたければ細仕掛けを使えばそれなりに釣りは成立します。この日は20cmオーバーのいいフナが釣れたのですが、しっかりと竿が曲がって魚の走りをいなしてくれたので無事に釣り上げることができました。やっぱり15cmくらいの魚が一番適正があるのかも…?という印象を受けました。

この日の釣行の詳細についてはこちらを御覧ください



上に書いた時以外にも何度か使ってみましたが、この遊流里7尺は小物釣り用としてはややオーバーパワーではあるものの、現場に合わせて長さを変えられるため釣りの自由度に直結していて便利だなあと感じました。
むいている竿が分かっている場所ならばジャストサイズの竿を持っていけば良いのですが、そうでない場所には長さを刻める竿があると探りやすくて良いと思います。
釣り歩きが好きな方にはオススメです



気がついた点
と、まあ良い部分があれば悪い部分もあるわけで、そちらについても触れておきたいと思います

1.持ち重りがする
これは僕の7尺の話ではないので正確にはこの竿のレビューではないのですが、友人に遊流里8尺を勧めて買ってもらったのですが、8尺は全部伸ばすと重心が手元よりも15cmほど前にあるため結構持ち重りがあります。7尺も若干の持ち重りがありますが、そこまで気にはなりませんでした。

2.塗装に粗い部分がある


個体差ではあると思いますが、僕の持っている竿は漢字の七の上に塗装がはみ出している部分があります。竿の性能には直接関わらない部分ですが、気になると言えば気になります。検品が甘いのでしょうね

3.回転トップの性能が良くない

幸釣との差異としてセールスポイントにもなる回転トップですが、使ってみて分かったのは若干性能が良くないという点です。
僕はダイワ純正のひなた中継32Mという竿の回転トップと、その穂先の交換で使った宇崎日新のスーパーローリングトップという二つの回転トップを体験していますが、それらに比べて明らかに回転力が劣っています(詳しくはこちらの記事から)
回転トップ自体が単体で千円程度するものなので、値段相応といえば納得はできるのですが、せっかくの訴求ポイントなのに勿体ない出来だなあと感じます(中華製リールなんかでもよくある、値段の割にBB多めで嬉しいと思いきやBB自体の性能が低くて結局残念になるのと同じやつです

改善策として、回転部分にシリコンオイルを挿すことで多少回転が改善したので記録しておきます
使ったのはKUREのシリコンスプレー

穂先の回転軸に一吹きしてから回転させて馴染ませます

これをするだけでかなり回転が改善してスムーズになるので、ちょっとしたことですがオススメしておきます。ちなみにシリコンスプレーは押入れなどの引き戸のサンに吹いておくとハチャメチャ戸が滑るようになるのでオススメですよ(サン以外にかかると死ぬほど滑って転ぶ危険性があるので注意しましょう)




まとめ

ということで、以上が遊流里7尺のインプレとなります

まずズームロッドが便利だという点が一番の利点で、用水路を釣り歩くタイプの小物釣りに一本持っていくならオススメできると思います
欠点は繊細さに欠けるところですが、不意の大物が掛かってもある程度は対処出来ると思えばある種のメリットともいえなくもないと思います
足りない繊細さは仕掛けや針で補いましょう(あと経験?)。
あとは回転トップの性能は個体差もあるかもしれませんが改善するといいですね。保証書や竿袋まであれば言うことなしですがそこまですると幸釣と変わらない値段になりそうな気もするので、そこらへんの損得勘定が出来る方が購入すると良いと思います
個人的には80点くらいの十分及第点の竿だと思いました。
とはいえ3千円程度のものなので、ズームロッドを試してみたいという方や、小物釣りをこれから始めるという方の最初の一本として選択肢にあってもいい竿かもしれません

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