釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2019/05/06

2019年5月 地元の川で念願のアレを釣る


ことの起こりは前々回、タナゴが釣れる場所はないものかと市内の河川や用水路を探っていた時に一人のおじさんと出会ったことから始まりました

地元の用水路で釣り糸を垂れていると、下流側でお魚キラーを使って何かを捕まえているおじさんが目に止まり(釣れていなかったこともあって)そそくさと釣り道具をまとめ、おじさんのもとに駆けつけ何を取っているのか聞いてみると

「これだよ」

と見せてくれたのはお魚キラーの中に入った数匹のテナガエビやスジエビ。家で飼っている"アレ"の餌にするため捕まえているそう。
"アレ"は僕が小学生の頃友人の祖父が3mの水槽で様々な小魚と共に飼っていて、人に慣れる魚だという記憶があったため



「慣れるし可愛いですよね~”アレ”」
と話を振ると
「そうなんだよ~顔も可愛いし顔も覚えてくれるしペット向きなんだよね〜」
とニコニコ
「テナガエビやらスジエビやらのエビの類が好物なんだよ。実際これ餌にするとすぐそこの川でも釣れるんだけどね」

何やら聞き捨てならないことを聞いた気がします

「え、そこの川って"アレ"いるんですか?もっと旧江戸とか荒川とか隅田川の河口域で釣れるって聞きますけど…」
「いるいる!ちゃんと場所を選んで仕掛けを選んでやれば誰でも釣れるよ」

言われてみれば子供の頃、農閑期に水を抜かれたそこの川から引いた用水路に"アレ"がいた記憶もありますし、たしかにいることはいるのでしょう…しかしそれが狙って釣れるものなのか…かなり疑問です

「"アレ"の餌っていうと普通ドバミミズって言いますけど、エビのほうが良いんですか?」
「そうなんだよ。エビって夜に目が光るんだよね。それが誘いになるみたいで、"アレ"とかナマズとかシーバスとか釣れるよ」


またも聞き捨てならない言葉を聞きました

「えっ、シーバスもいるんですかそこの川?!」
「いるいる!梅雨頃になると60アップのやつが釣れるよ!」
「えぇぇ…(困惑」


言われてみれば子供の頃にそこの川でシーバスを狙っているルアーマンに会った記憶がある…
昔から用水路専門で地元の川で釣りをしていなかったこともあり、僕は地元の川を見くびっていたのかもしれない…

「"アレ"ってどんなところにいるんですか?」

聞けば聞くほど"アレ"を釣ってみたくなってきた僕は禁じ手の質問をしてみました

「んー、"アレ”は隠れる場所があるところにいるから、ゴロタ石とかテトラが入ってるところなんかにはよくいるね」
「なるほど…」


言われて、そこの川の様子を思い浮かべてみますが、そこの川はかなり流れが緩やかで正直ゴロタのある場所なんて橋の下くらい…テトラが入るような川ではないはず…
さすがにあまり根掘り葉掘り聞くのも失礼かなと思っていたら逆におじさんから
「実はエビもいいんだけど、もっと釣れる餌がある…泳がせでやるんだけど…」
と特餌の写真を見せてくれました。これもそこの川にいて網で捕まえるそう。更に仕掛けについても
「実はアレは専用針ではあまり釣れない。アジングロッドみたいな柔らかい竿が良い。あとそこの川ではオモリが重すぎると何故か釣れない。潮目が大事」
と、かなり重要な情報を教えてくださいました。

話し込んでいるうちに空がどんよりと曇ってきたので、まだ探ってない用水路を探るためにおじさんにお礼を言いつつ別れました。

「君が"アレ"を探して釣り歩くなら、きっとまたどこかで会うでしょう」

と、なんかカッコいい別れのフレーズをいただきました。



おじさんから聞いた情報を整理すると
・”アレ”はそこの川のテトラやゴロタに着いている
・エサはミミズ、エビ類、小魚など、エビは夜アピール高い、小魚はシーズンにハマると強い。死んでいてもナマズなどが釣れる
・とにかく潮目が重要。新月の大潮が特に良い
・ロッドは柔らかめが食い込みがいい
・針は専用針はかかりが悪い
・オモリは5号程度。10号以上ではなぜかあまり釣れない

といったところ



翌日からネットで”アレ”釣りの情報集めと、地元の川でポイント探しをしながら、用水路でタナゴを探りつつ、生き餌を捕まえる作戦が始まりました。

ネットで情報収集をしてみると、おじさんから習ったことは専門の釣り師の方も大体同様の見解であり、一方でオモリやエサは地域性や個人のコダワリが強いこと、針は伊勢尼やチヌ針が向いていることが分かりました。

ポイント探しは、川底のゴロタや護岸のキワが見える干潮の時間を選んで川沿いをサイクリングして探し、二箇所ほどに絞りました。

エサは釣りをしながらお魚キラーを使って用水路で集めてみましたが、昼間に行動していたためか、エビはあまり集まりませんでした。

一通り揃って第一回目の釣行



足元は払い出し



3本竿を出しての夜釣りです。初めての場所なので明るいうちから入りました。

エサの皆さん(クチボソとスジエビ)



日が落ちてから3時間が勝負とあったので、日暮れから身構えます


夜釣りモード


結果から言うと、4回アタリがありすべてでバラシ(3回が餌のみ持って行かれる、4回目は針のみ持って行かれる)たり、貴重なエビに脱走されたりしました。
4回目のアタリはおそらく巨ゴイがかかり、竿尻が浮き、三脚が倒れて川に身投げからの水没(翌朝干潮時に脚立を持ってきて回収)他の竿を巻き込んで手前マツリと散々な結果でした。

反省点としては、置き竿で横に座って鈴でアタリをとっていたのですが、鈴だと繊細な前アタリを捉えきれずに竿を取るタイミングが遅れる事が分かりました
また日没前後からコウモリが飛び始めて、糸にちょっかいを出してくるので嘘アタリがあって惑わされます
更にドラグゆるゆるだとアワセが遅れる(当たり前)外道が大物の場合安売りで買ったシー○ー2号では結束強度というかパワーが足りないことが分かりました。(グランドマックスを気軽に買える身分になりたい)



そんなこんなで、またエサ集めからやり直し、2度目のリベンジ。

この日は前日エビが多めに取れたのと、たまたま庭の草むしりで見つけたミミズを集めておいたので餌は多め
エビとミミズと泳がせでチャレンジしてみました
今回は鈴は使わず真剣に竿先のアタリを見つめます。日が沈み、コウモリが飛び始めるころが時合と聞いていたのですが、相変わらずコウモリがラインにちょっかいを出してきます。
鈴に頼らずマジメに見てると、竿先にアタリが出る前にコウモリが飛んでいくのが見えるため、魚のアタリと区別が付くようになりました

しばらく見ているとコウモリではないアタリがテナガエビの竿にあり、竿を早めにとってドラグを締め込んでアワセると猛烈な引き!!
鯉とは違う鈍重な引き込みで最初だけファイトがあったものの、あっという間に諦めて上がってきました
目測で60cmはありそうなナマズ…でっか…!
足元まで手繰り寄せたのですが、この日はタモを持ってきてなかったので仕方なく抜き上げようとするとハリスがプッチン…やっぱり○ーガー2号じゃダメだったかー!!!!
針残したままのリリースになってしまい本当に心残りです…ごめんナマズ君
次はグランドマックス買おう…と強く決意をしました

残りの竿のハリスをすべて予備のフロロリーダー3号と管付きチヌ針4号に交換して釣り再開
意気消沈している間もなく、今度はミミズの竿にアタリ、ミミズ餌だしフナかなんかかなーと上げてみるとなにやら長細い…本命の”アレ”!
掴みにくい身体をなんとか掴んで夢中でパッカンに入れます
バッカンに入れて一息ついてから、本当に地元の川にも”アレ”いるんだな!とジワジワと達成感と喜びがこみ上げてきます


おじさんに話を聞いてから、場所を探って、情報を集めて、餌を集めて、トライ&エラーを繰り返しての本命ゲット。胸が熱くなります
よーしもう一匹釣っちゃうぞ!と投げてみますが餌だけ取られるパターンが何回か続きます

ミミズもなくなり、最後のスジエビを投入してみたところすぐにブルブルッとアタリがありました
アワセるとしっかり乗って、そんなに大きい魚ではないのが分かるのですが、そのわりにいいファイトをします。ブラックバスかニゴイかな?と抜き上げてみると~

セイゴ!


少年時代からこの川にいるいるとは聞いていましたが初めて釣りました…
東京湾から約25kmも上流の真水のこの川になんでわざわざ遡ってくるのか…スズキの生態って不思議ですね…(”アレ”も同じですが)

ということで餌切れで納竿。
セイゴは残念ながらフックが喉深く刺さって出血、バッカン内でも浮いていたため血抜きしてお持ち帰りしました。
”アレ”は40cm程度の小ぶりな子だったのですが、地元の川の”アレ”を見たことがない親に見せてあげるために一度持ち帰り後日リリースしてきました




今年のGWは君のおかげで随分楽しませてもらいました!ありがとう!!

夏になって太った頃に食べるために釣りに行くからな!!!(ひどい










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