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2022/02/22

料理:安い魚のアラをひと手間で美味しく頂く方法 立て塩

event_note2月 22, 2022 forumNo comments
今回は僕が最近ハマっている美味しい料理についてのご紹介です

一見普通のタイのお頭の塩焼きですが…





釣りに行くには若干辛いこの季節、僕はちょくちょく魚屋さんに行きます

このブログを読んでくださるような釣り好きの皆さんは魚屋さんに行くと素敵なお魚に目移りしますよね?


”シーバスはフッコサイズで1,000円かぁ…”

”石鯛とか釣ってみたいなー”

”このアジ1匹で200円なら1回の釣りで元とってるなー”

”えっ、サヨリって一匹250円もするの?!”

”イナダ安すぎだろ……”

などなど、色々感じることがあると思います


実際魚屋に行くと目移りするのですが、僕が魚屋に行くと最初に探すのは魚の頭や身アラだったりします(勿論普通に魚も買いますよ?!

安い!!

天然も養殖も特にこだわりはないのですが、僕は魚のアラを煮たり焼いたりしてほじって食べるのが好きなんですよね…

大抵の魚屋ではアラは捨て値で売られていますが、ちょっとの工夫で美味しく頂けるので、皆さんにも是非オススメしたいなと思い記事にしてみました



その調理法は立塩(たてしお)という和食の伝統調理法で、平たく言うと食塩水に具材を一定時間漬け込んで、塩味を染み込ませるシンプル極まりない下処理です

魚の塩焼きなんて振り塩でいいでしょと思われるかもしれませんが、立塩はアラのような身の深いところに肉がある魚を美味しく食べるのに適した方法だと思います

やり方は

①食塩水を用意する
②血合いなどを除いた魚を漬ける
③一晩漬けてから取り出して水気を拭いて焼く

といたってシンプルなものですが、それぞれにちょっとしたコツがあるなーと感じたので以下にご紹介します



①食塩水の濃さ

ネットや本などで立塩について調べると、大体海水と同じ3%の塩水にすると書かれています
しかし実際試してみると3%の食塩水は若干塩気が強く感じました
個人的に一番バランスが取れるなと感じた濃度は水700ccに対して大さじ1杯(大体2%)で、感覚的に表現すると”塩気を感じるけど飲めなくはない”濃さです。(3%は飲めない濃さ)
正直塩味の濃さは好みがあるとは思いますが、しょっぱすぎるよりは薄味の方が後で修正が効くので是非2%で試してみてください
勿論高い塩や岩塩に拘ってみるのも面白いと思いますが、安い塩でも美味しくなるので安心してください

舐めてちょっと甘さを感じるくらいがベストバランス


②血合いを除く
これが一番キモかもしれません
身アラならば背骨の下方についている腎臓および尿管、頭ならエラや脳、腹膜を水で綺麗に洗い落とします。
お好みで背周りやカマの鱗も落としておいたほうが鱗が入らずに食感は良くなるかもしれません

この部分(腎臓や尿管がここに付いています)

指では落としにくいですがササラやブラシ、菜箸の先端などでこそぐと簡単に落ちます


こんな感じで目立った血や内蔵を洗い落として綺麗にします

生臭みを少なくするためには小さいけれど大事なポイントかなと思います

あとはこれらの身を食塩水に漬ければ終わりです


真鯛のアラ

シマアジのアラ


③漬け方、漬け時間

水面から飛び出てしまう部分はクッキングシートなどで覆っておくと味が染みやすくなります

保存は冷蔵庫で保存するのが普通ですが、冬なら冷たい廊下でも良いと思います

あまり長時間漬け過ぎると今度は風味が抜けてしまうので、漬けておく時間は8時間から長くても10時間程度で良いと感じました

頭や身アラなどの部位や素材の厚みで漬ける時間を調節すると面白いかもしれません

ある程度漬けたら取り出して、水気を拭いて調理するか、すぐ食べないなら袋に入れて冷蔵庫で保存すると良いと思います

立塩をするとタイは鮮やかになります



④調理

マダイのアラの塩焼き

シマアジのアラの塩焼き

肝心の魚が写ってませんが、マダイの腹身を鍋にしています

シンプルに塩焼きにすると立塩の効果が分かると思うのでオススメですが、他にも鍋に入れたり味噌汁の身にしたりすることで旨みと塩味のバランスの取れたおいしい食材になるので是非試してみてください

立塩にした焼き魚はどこを食べても味が染みていて想像以上に美味しく食べられます

振り塩と立て塩でそんなに変わる?と思う方にこそ試していただきたい調理法です。

こういった楽しみ方ができるので、魚屋さんで刺身用に柵にしてもらった時もアラもちゃんと頂いて帰ると翌日も楽しめてお得ですよ
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