今回はLTアジのタックルで行ける船タチウオ釣りについて調べたり準備したことについて備忘録的にまとめてみました
以前は東京湾のオカッパリでタチウオの電気ウキ釣りをしたものですが、近年オカッパリでウキを投げられる場所がほとんど無くなってしまったので船に移行しようという計画です
枕
東京湾の船タチウオ釣りは、天秤、テンヤ、ルアー釣り(ジギング)と3種類の釣り方があります。
伝統的には天秤を使ったエサ釣りが古くからあり、僕も30年程前に祖父と行ったりしてました。近年は関西で行われていたライトジギングやテンヤが移ってきて人気を博しています。特にテンヤは大きいタチウオが狙って釣れる(?)ということで人気みたいです
船宿によってジギングに強い船宿、天秤がメインの船宿など色々個性があります(テンヤは新規参入なので専門船はまだないかも?)
僕の行動範囲だと伊藤遊船は3種対応、浦安吉野屋、吉久が天秤メインでテンヤもできる。深川吉野屋、新山下渡辺釣船店がジギング専門といった感じで分かれています
タックル的には天秤、テンヤがわりと近い感じ、ジギングはジギング専用タックルの方が楽そうです
で、僕の手持ちのライトゲームタックルでできそうなのは天秤仕掛けのタチウオ釣りだったので、ちょっと調べてみました。今回の記事はその下調べと備忘録です
東京湾の船天秤タチウオタックル
ほぼLTアジの延長で組める仕掛けですが、特徴的なのはオモリが重いことと、タチウオの歯に負けないハリスの太さが必要、場合によって電動リールの出番があるといったところでしょうか
竿は7:3調子~8:2調子がいいようで、8:2の方がより掛けに行きやすいイメージのようです。ただこれが絶対というのはなくて6:4調子でバンバン釣る人もいるので好みの問題かもしれません。基本的にはオモリの指定号数を背負える竿なら大丈夫かなと思います
ライトゲーム竿は柔らかい分シャクった際に若干もたれるようで、この部分は専用ロッドの方が分があるようです(意外とタコ用のティップがグラスでバットガチガチの竿が流用できるかも?)
リールは一般的な小型両軸リールか小型電動リールが使われているようです。冬の猿島沖や走水などでタナが沈んでいる時は100m前後の深ダナを100号のオモリなどで攻めることもあるので、そのような場合は手巻きよりも電動リールのほうが好適のようです。いずれの場合もトラブルに備えてサブ機を用意しておくと良いと思います(船釣りはなんでもそう)
深ダナを狙う場合、道糸は150~200mは巻いておきたいところ。ほかの釣りから使い回す時も釣行前に何m巻いてあるか確認しておいたほうが良いと思います(高切れしたら一発アウトなので)
根掛かりはそんなにしない釣りですが、おまつり多発するタイプの釣りなので事故的に切れることも想定しておいたほうが良いと思います
タックルバランスによって道糸の太さは変わると思いますが、東京湾では夏はライト(PE2号以下、オモリ60号程度)、冬はノーマル(PE2号程度、オモリ100号程度)のタックルが用いられているようです。潮受けなどを考えると8本編みのPE1.5号が平均的な感じかなと思います(100号背負う時は2号以上が安心か?)
天秤は道糸とオモリが直線で結ばれるためシャクリの動きをダイレクトに伝えやすいストレート天秤が好まれているそうです。アームは20cmから30cm程度の長すぎないものがこれまた潮受けしないのでいいそうです
オモリの重さは季節によってタナが変わるので(夏は浅ダナ、冬は深ダナ)これにあわせて変更する感じですね。船宿によって指定号数が変わるので電話で聞いておくか30,40,60,80,100と何種類か持っていたほうが良いそうです
冬に釣るエリアはタナが深く潮が早いのでオモリが重くなりやすい傾向があるそうです(初心者は冬の大潮は避けたほうがいいかもしれませんね)
ハリスは大体2m以下、夏タチウオだと5号程度、冬は8号程度が推奨されています。タチウオの歯はカッターと同じような感じで細糸は触れるだけで切れてしまいます。市販仕掛けはチモトを夜光やケイムラなどのパイプでガードしているものが多いです
僕が子供の頃はタコベイトと太い夜光パイプを組み合わせた派手な仕掛けを使っていたように思いますが、ハリや糸の進化にあわせて最近は余計な装飾がないものが好まれるようになっているそうです
最近のハリスの流行りはテーパーハリスで、天秤側が5号程度で始まり、徐々に太くなってハリの位置で14号程度の太さになる理想的?なハリスも各社から市販されています
ダイワのテスターの林良一氏が提案している、5号程度のハリスを2m程度とり、5号のスイベルで12号程度の喰わせハリスを20cm程度結ぶ、手結びテーパーハリスなど工夫のしがいがあって面白いですね
ハリは通年2/0サイズが基準になるそうです。大型が多い時は3/0のような大きい針のほうが飲まれても切られにくいようです。ケンの位置や材の硬さなど好みによって変わるようですが、がまかつのケン付きタチウオSTR、ダイワの船タチウオSS、オーナーのサーベルフックが人気があるようです
エサは船宿で配られるものはサバかコノシロの切り身が多いようです。ハサミで整形してシャクった時にエサが回転しないようにするのがタチウオ釣りの一番のコツという方もいるそうです
夏場は痛みやすいので使う度にクーラーから出したり、アミノ酸リキッドに漬けておいて軽く締めておくと使いやすくなるそうです
準備している道具
竿①:ダイワ モバイルX 73 MH
ライトゲーム用パックロッド、最大錘負荷80号 典型的な細身のライトゲームロッドでファストテーパー、若干柔らかい感じなのでシャクりのときにたわみが出るかも?
竿②:ダイワ ブラックレーベルトラベル C70MH-5
バス用パックロッド、適応ジグウェイト最大180g やや硬めのバスロッド、モバイルXの倍の太さがあるレギュラーファストテーパー、ダブルフットガイドなのでバーチカルの釣りならば100号を背負っても問題はなさそう?若干長めの7ftなのがちょっとだけ気になるかも?
リール①:シマノ ゲンプウ200PG
ライトゲーム用廉価リール、ギア比6:3,最大ドラグ力5.5kg、巻き取り1回転59cm、PE1.5号260m巻き
スペック的には浅ダナ向き(60mを巻き上げるのに110回巻かないといけない)なのでかなり根性のいる感じ。パワーギア、55mmロングハンドルかつシングルハンドルなので巻き上げ自体は軽め
リール②:ダイワ アルファス SVTW 800H
ソルト対応ベイトリール、ギア比7.1、最大ドラグ力4.5kg,巻き取り1回転71cm、PE1.5号約130m巻き
バス用に買ったリールですが以前LTアジに使ってみたところ、その剛性と滑らかな巻き心地に感動。ただLTアジに使うには勿体ないなと感じていたのでここぞとばかりにタチウオに使ってみようと思った次第。難点はハンドルが短く長距離を巻き取るのに向いていないこと。手持ちの他のリールのハンドル付け替えることを検討中
道糸:シマノ タナトル8 1.5号
船用PEの定番ラインです。8本編みで原糸がIZANAS(ダイニーマ)で(比較的)安い。何も文句の付け所がありません。とりあえずこれを買っておけば間違いないやつです
リーダー:クレハ シーガー フロロマイスター 5号
言わずと知れたコスパ高めのフロロカーボンラインの代表格。タチウオ釣りはリーダーはなくてもいいのですが、魚の取り込み時やエサ交換時などにPE単体よりも竿先絡みが減るので竿一本分リーダーほしい派です
天秤:ダイワ 快適天秤マルチ Φ1.4 250mm/Φ1.6 300m
手持ちのライトゲーム用天秤を使いまわします。多分どちらでも大丈夫だと思います
オモリ:小田原、スカリーなど
湾奥エリアの30号、40号、深場の60号、80号、100号があれば万全か?
スカリーのような細長いオモリは仕掛け絡みしやすいという意見もありますが、潮受けしにくいので場合によって使い分けると良いと思います
ハリス:クレハ シーガー 船ハリス8号、12号/サンライン タチウオテーパーリーダー5-14
いつものフロロマイスターでもいいかなーと思っていたのですが、320m巻きのフロロマイスターは10号以上になるとやたらに高価になるので、それなりに安価で評判もいいシーガーの船ハリス100m巻きを購入してみました。長さで考えるとフロロマイスターの方が安いのですが、初期投資が高くなりすぎるのでこれで試してみます
ハリ:がまかつ ケン付きタチウオSTR/ダイワ 船タチウオSS 1/0、2/0
以前に買って用意しておいたハリです。一応評判もいいので大丈夫じゃないかなと思います
番外編
クーラーボックス考
僕の手持ちのクーラーボックスは15L(クールラインキャリーⅡ)と9L(クールライン)なのですが、調べてみると船タチウオは25L以上のクーラーが理想だそうです(そりゃそうだ)
僕は電車釣行しかしないのでコロ付きのクーラーボックスを買うことにしているので、25L以上というとダイワのシークールキャリーⅡ2500が一応最適ということになります。ところが、このクーラーボックス設計が古くて評判の悪い難点が2つあります。一つは取手が短いことともう一つはキャリーのタイヤがちゃちぃこと
シークールキャリーの取手は全長87cmで、後発のクールラインキャリーⅡの取手は全長92cm。たかだか5cmと思われるかもしれませんが、実際に斜めに倒して後ろ手で引いてみるとこの微妙な差がかなり大きく感じられます。
173cmと特別に身長が高くない僕ですら不便を感じるくらいなので、もう少し背の高い人はかなり不便なんじゃないかと思います
もうひとつはキャスターの車輪がチャチィこと。クールラインキャリーⅡの車輪は大口径化されているのですが、シークールキャリーの車輪はオフィスチェアについているキャスターの車輪サイズです。これを転がして駅から船宿まで歩くことを考えれば如何にやりづらいかは想像に難くないと思います
できればダイワさんにはこの部分の改善したもの(具体的にはクールラインキャリーⅡの25Lモデル)を開発していただきたいところです
が、現状選択肢がないのでシークールキャリーⅡを買うしかないかなぁと思っている今日このごろです
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