釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2019/11/15

2019年11月 大都会横浜でアーバンタチウオを釣る!

 11月15日(金)~16日(土)中潮


ことの始まりは先週久々に会った友人と食事していた時に釣りの話題になり
「タチウオっておいしいんでしょ?釣ってみたいなー」
と言われたことに端を発します。

去年に釣りを再開してから今まで陸っぱりでタチウオ釣りを3回挑戦して全敗しているため、正直アテンドの自信はないのですが今年湾奥でも結構釣れているため、もしかしたら今なら釣れるかもな…とその場で潮汐を調べてみると、14日の金曜~土曜の潮汐が中潮かつ朝夕のマズメ時に絡むので良さそうだなと思い、「じゃあ、潮もいいし来週の金曜日の夜に行こう!」と安請け合いをしてしまいました。




その日から毎日釣りペディアや様々な釣りサイト、SNSを駆使して、いまタチウオが釣れている場所、釣れている仕掛けのサーチと仕掛けの自作が始まり、場所は川崎~金沢八景エリア、釣り方はエサウキ釣りとテンヤに絞りました。

具体的にどこの釣り場がいいのかという情報は、実際に釣り歩いてる人に聞くのが一番!ということで釣りペディアの常連の人たちにお話を伺い、更に候補を絞りました

釣り方や仕掛け、考え方については、おそらくペディアでこのエリアで最も陸っぱりでタチウオを釣り慣れているであろうだいずさんにアドバイスを求めて色々と情報をいただきました。

今まで&今回買い揃えたタチウオ用アイテム



今回の仕掛けは、がまかつのつらぬきタチウオという仕掛けのメソッドを利用したものを採用しました。つらぬきタチウオは、ヨリモドシにつける金属製の上下が止められるヘアピン構造のハリス止めで、道糸側のヨリモドシから外して、ハリスが付いた状態でエサのキビナゴのお腹を突き刺してそのまま背中に貫くことで針にキビナゴがセットできる手返し重視の仕掛けのキーになる仕掛けです


結んだ仕掛け①(がまかつのつらぬきタチウオの自作板)





結んだ仕掛け②(つらぬきタチウオ仕掛けにチラシ針を付けたもの)

結んだ仕掛け③(最初にタチウオチャレンジした時に作った普通の2本針ワイヤー仕掛け)



今回はエサはキビナゴとサンマの塩漬けを用意しました
キビナゴは以前の釣行で、釣具屋で購入した状態のものだと身がもろくて使いづらいと感じたため、追加でアジシオで一晩塩締めしてから冷凍して保存しました。だいずさんからエサは新鮮なものがいいと言われたので釣りの前日に魚屋でサンマを購入して、三枚おろししてから短冊形に切って塩で締めました

友人の車で現地に着いたのは午後14時。
夕マズメまでアジを釣ってそのあとタチウオを釣ろうという心づもりで、釣り場を隅々まで見学しつつ情報収集をしたところ、午後15時半くらいからアジの時合がはじまり、午後17時に船が出港すると魚が散るのでそこまでが勝負という情報を頂きました。

オススメされた場所に釣り座を構えて竿を出します。言われていた通り、午後15時半頃から周囲でアジがポツポツと釣れ始めましたが、うちの竿には結局一度も反応がありませんでした。(釣れていた方にタナを聞いたところ底から1m上げたくらいだったそうです)

16時半頃からタグボートが来て、船の出港準備が始まると海面が渦を巻きシッチャカメッチャカになりました。その頃になると周囲の常連さん達は竿を畳み帰っていきました。

そんな中、タチウオ仕掛けを出してみると…

はじめましてのタチウオ様


動画でもどうぞ!





タチウオは中学生の頃に船で金沢八景沖で釣って以来です…陸っぱりはいままで3回チャレンジして釣れなかった魚なので、感慨もひとしお…
二匹目のタチウオを目指して18時半まで友人と二人でテンヤ釣りをしましたが、その後反応はありませんでした



19時に夕飯タイムを挟んでから改めてウキ釣りの用意をして、しばらくアタリを待ちましたがその後2時間はアタリがありませんでした。

アウトドアテーブルで即席ディナー


21時頃に夜釣りをする人がちらほらと現れたので挨拶しながらタチウオの情報を聞いてみると、釣れやすい場所を教えていただいたので、そちらに移って釣り始めたらすぐにウキが沈みました!

タチウオの飲ませ釣りはタチウオが走るまでアワセないと事前にいろいろ調べて学んでいたので、ウキが沈んでからは張りすぎない程度に糸フケをとって、道糸を指で掴んで”その時”を待ちます!
ググッっと引いたかと思うと力が抜けて、ウキが浮いてきてを繰り返し、ついにググーッ!!!っと走り始めたので糸フケを取って、ゆっくり竿を上げてアワセをいれてフッキング!
長物らしい鈍重で大きく頭を振るグイッグイッ!という引きがあります。
ツッコミはドラグで対処しつつ、タチウオはポンピングするとバラしやすい(つらぬき仕掛けだと余計)と聞いていたため、おとなしくなったところを一気にゴリ巻きで抜き上げます

2本目!


これでとりあえずは一人一匹ずつのお土産ができたので一安心です
ここで針を外そうとしてかなり苦労して、時合を逃しました。後で気が付いたのですが、飲ませる釣りの場合は仕掛けを回収して再利用する普通の釣り方だと手返しがめちゃくちゃ悪いですね…
だからこそつらぬきタチウオはスナップ以下の仕掛けが簡単に全交換できるようになっているのだなと後から得心)
それに気付いてから針を外すのはやめて、自作してきたつらぬきタチウオ仕掛けもどきを交換して試してみましたが、潮が澄んでいるためどうも仕掛けがタチウオに見切られているのかアタリが出なくなりました。

そこで、過去に福浦でタチウオ釣りをする時に作ったチヌ4号+ワイヤー15cm+フロロ60cmの仕掛けに交換して、前日に仕込んだ塩サンマを付けてウキを投入すると、10分後に浮きが沈んだので再び糸を手に持って走ったところで合わせると3匹目が釣れました

3本目!


その後友人のウキも3回沈みましたが、すべてアワセのタイミングが早すぎて乗せきれずに逃げられてしまいました…
後から思えば、友人は釣り初心者なのでタチウオのエサを啄むアタリと針がかりして走るアタリの区別がつかなかったのかなと…自分がフッキングしてから竿を渡してファイトしてもらえばよかったと後悔しました

友人が0時半に仮眠しに行ってからは一人で寒さと戦いながらタチウオと勝負します。
0時半が潮止まりだったので、鏡面のような凪いだ海を見つめつつ、再び潮が動き始めてチャンスが来るだろう1時間後に照準をあわせて、サンマエサ用の仕掛けを追加で結びながらのんびり待ちました
(ワイヤーリーダーを家に忘れたので、テンヤ用に作ったワイヤーリーダー(yamawa 結べるワイヤー#46相当)を切って針とフロロを結び直しました)
今回は竿を3本出して遠近中と3カ所にウキ下を基本2ヒロ取り、約90cmずつ長さを変えて、3分に一回程度竿をあおってウキの真下までケミホタルが上がるのを確認してから仕掛けを落とすという誘いを入れました。
これはだいずさんの、“タチウオはフォールへの反応がいい”というアドバイスを活かした釣り方で、一本ずつあおって行くとちょうど最初の一本が底に来るという感じでうまいことローテーションできたと思います。
1時半に再度潮が流れ始めると、即アタリが出て、2匹追加

4本目!(この直後に5本目追加)


ここでこの日の特エサである塩サンマが切れてしまいました…
残りのキビナゴで勝負するしかなくなったため、つらぬきタチウオ仕掛けにフロロリーダーを結んだ延長仕掛けを作ってこれにキビナゴを付けてみました。すると4時頃に追加で1匹

6本目!


3時頃から地元の釣りキチおじさん達が朝マズメのアジ狙いでやってきましたが、脇目も振らずに仕掛けを煽って誘いを入れます

日が昇り始めた5時半以降群れが入ったのか時合が来て急にホレホレと釣れました

ホレ!(7本目:5時49分)





ホレ!!(8本目:5時56分)直後に9本目も釣れました





竿を3本出していたのですが、体がもうひとつあればもっと釣れるのにー!!!と思いながら釣り続けましたが時合終了…

と、同時に友人が帰ってきたので後片付けをして納竿しました



本日の釣果
タチウオ9匹


最初に釣れた1匹は3分割してジップロックにしまったので写ってません(笑


場所の下調べから仕掛けの準備、現地での積極的な情報収集と、散々に足掻いたことが初の陸タチウオゲットかつ9匹釣り上げと大満足の結果に繋がったのかなと思います。
事前に色々調べてはいましたが、やはり現地の釣り人が持っている情報は鮮度と確度が高いので別格だなあと思いました。
僕だけで一晩でバラシが5回あったので、そこらへんが今後の課題でしょうか…

釣りに誘ってくれて車を出してくれた友人、ペディアの皆さん、特に親切丁寧に僕の疑問・質問に答えていただいた名人だいずさんに感謝いたします。ありがとうございました!
ただ、友人がタチウオを釣れてないのだけが心残りです…_(:3」∠)_

今回の仕掛け
だいずさんから学んだ仕掛けを自分なりに市販品で再構成したもの






結果からいうと一番シンプルな②が一番釣れて4匹釣れました。③はサンマでは釣れたものの、キビナゴに変えたら釣れなくなりました。①はキビナゴでも釣れましたがサンマ餌だったらもっと釣れていたのかなと思います

最初はつらぬきタチウオハリス留めに、つらぬきタチウオ仕掛けと自作の仕掛けを直結していたのですが、②のフロロリーダー付きの過去の自作仕掛けをつけるようにしてから目に見えてアタリが増えたので、この日はフロロリーダーが当たったんだなあとなんとなく思っていました

家に帰ってから改めて考えてみると、教えていただいただいずさんの仕掛けがまさにその通りのセッティングだったので、変なアレンジとかしないで素直に仕掛けを真似ていればもっと釣れていたのかなと思ってやや後悔しています…

でも、できれば自分で工夫して釣りたいのが釣り人の人情ってやつですよね…_(:3」∠)_

ともあれタチウオへのリベンジもできて、それなりに数も釣れたので楽しい夜釣りになりました。
ただ、朝の後片付けの時ヘロヘロになっていたので夜通し16時間の釣りはもう体力的に厳しいなと感じました…


今回思ったこと
タチウオが回遊魚なのは知っていたが、想像していた以上に明確な時合いがあったなと思う。
今回の潮汐は17時36分満潮、0時40分干潮、7時52分満潮であり、アタリがあったり釣れたタイミングは朝夕のマヅメ絡みと潮の動き出しである干満の周囲2時間であり、ある意味釣りのセオリー通りの一番釣れる時間に釣れたといえる。
特に上潮で、バタバタっと釣れるあたりはいかにも教科書的な感じ。朝マズメに上潮が重なった時間は釣れるつもりではいたが20分で3匹釣れていて恐ろしいペースである。
タチウオは小魚を追って浅場に入ってくるため、小魚の時合いと重なりやすいのかもしれない
近所に住んでいたら、こういうおいしいタイミングを狙い打ちすれば短時間で釣果をあげやすいだろうと思った。

後日追加購入したワイヤーハリス

後日購入したこのワイヤーハリスがコスパに優れてていい感じでした。前に使っていた結べるワイヤーに比べると若干硬いので結びにくい場面もあるのですが、安心感はあります





楽しいお料理コーナー


炙り刺し


刺し身 皮引き、皮あり

アラの潮汁

ナメロウ


ナメロウ茶漬け



タチウオうまーい!!最高!!



ハラスの唐揚げ!脂が乗っていて最高です!

タチウオ料理の大本命 ムニエル


タチウオは火を通すと身がフワッフワになるので生とは違う味わいがあっていいですねー
今回背びれ側の骨を落とすのと落とさないのを両方試したのですが、刺身は骨を残した方がタチウオを食べている!という感じが楽しめるなと思いました。(骨がないとただの白身魚を食べてる感じ)
逆に火を通す料理では背びれの骨を落とさないと食べにくくなるので手間に感じてしまうなと思いました。
調理法によって処理を変えると良いと思います


Location: 日本、神奈川県横浜市

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