釣り好きオジサンのパックロッド片手の電車釣行&地元の川釣り blog

2021/12/12

2021年12月 住宅街のド真ん中の池で想定外のバトル勃発!

今回は近所の魚屋に魚を買いに行くついでに、前から気になっていたポイントで30分ほど釣りをするつもりで出かけてきました
なんらかの小物がいればいいなぁと思って行ったのですが、結果的には腕が筋肉痛になりそうなくらいのファイトを繰り広げることになりましたとさ

住宅街にある水辺

買い物ついでに自転車をえっちらおっちら漕いでやってきたのは四方をぐるりと住宅に囲まれた調整池です

看板チェーック

池の周囲の看板を確認してみましたが、特に釣り禁止などの掲示は見当たらなかったので釣り自体はできそうです

調整池の構造としては周囲の水路が流れ込んでプールしている”上池”と、その水をさらに溜め込んでおく”下池”に分かれていて、全体はすり鉢状になっているそれなりに広大な調整池です

おそらく洪水時は上池が氾濫して下池に流れ込む仕組みなんじゃないかな?


水辺が遠い…


とはいえ、下池は遊歩道から水面まで高さで4m以上、幅で10m以上は離れているので柵越えしないと釣りはできなそうですし、そもそも柵を越えてはいけません

2m程度の狭い遊歩道ですから、投げ釣りなどはもってのほかでしょう(やる人いそうだけど)

で、そうなると釣りが可能なのは上池になるわけですが、この上池は流れ込んだ泥が堆積しているせいか底が見えるくらい浅くて魚の気配がありません

これは釣りは無理かなーと思いながら遊歩道を歩いていると、一箇所だけ水が溜まっている場所を見つけました


逆光


水路の流れ込みの足元だけが水流で窪んでいて1m以上は深さがありそうな感じです

このポイントの横を通った時水面がざわついていたので、何かしら魚はおるじゃろ…ということで竿をいそいそと準備しました


本日の仕掛け 小物釣り長竿仕掛け

竿:ダイワ 渓流X 硬調42
道糸:バリバス プロバージョンヘラ 0.8号
ウキ:マルフジ ハエウキ6号
オモリ:第一精工 板オモリ
ハリス止め:自作
針:マルフジ 特選タナゴ 秋田狐スレ鉤 0.8号
エサ:マルキュー タナゴグルテン



いつも通りスタートはふやかしただけのタナゴグルテンを大きめにつけて流れ込みの際を狙ってみます

ウキが馴染むか否かですぐにツンツンと反応があったので、お、これはいけるな!という感じ…どんな魚がいるか楽しみです


雰囲気あり


2投目も反応はありますが針がかりはしません。次こそ…と少し練り混んだグルテンをつけて3投目をキャスト

モゾっというアタリに即合わせを入れると、ぐぬっという重量物を引っ掛けた感触

あれー?根がかりかなぁ?と思った瞬間に

ズズズッ

と重量物が移動を始めました


亀が掛かった時がこんな感じなので、何かしらの生物なんだろうなーと思っていると、ズズズーッとゆっくりと重量物が動き出します

"あ、これめちゃくちゃデカイ魚だ…"と意識するかしないかで走り出しました

鈍重ながらもトルクのあるデカいモノがゆっくり動いていきます。感覚的には蒸気機関車にヒモをつけて散歩してるような感じ…

魚の走りに合わせて4mの竿がギュゥーッと引き絞られます!!



何某かが走る

最初はゆっくりと動いていたのですが、こちらの抵抗が伝わってやっと釣られた事に気がついたのか、いきなり
ドドドっと右に行ったり左に行ったりします

道糸は0.8号ですし、ハリスは0.4号と完全に小物仕立て、かつ、ハリスは自動ハリス止めへのコブ止めですからいつ切られてもおかしくありません

ランディングは無理でもできれば針ははずしてやりたい!と思いつつ、走る方向に歩いて付いていきながら竿を立てます

のされないように必死に竿を立てて引きに抵抗しましたが、最後に水面近くで翻ったタイミングで針が外れてお開きとなりました

水面に一瞬だけ現れた魚体は目測で60cmはあるコイの巨大な体躯でした

何かしらの小物が釣れれば嬉しいとは思っていましたが、まさかあんなコイがかかるとは…

実際には5分程度のファイトでしたが、その倍以上の時間ファイトしていたような気がしました。アドレナリン出まくりです


気を取り直して、すぐに餌を奪ってくる小物の正体が知りたいと思い、仕掛けを確認してからタナを上げてもう一度同じポイントに仕掛けを振り込んでみると、またもや餌だけが奪われます

長い仕掛けなのでウキを見てアワセると、アワセが遅れてフッキングさせるのが難しいので、若干空合わせ気味に対応しようと思った矢先、またも重量物がかかりました…!

そう、またもコイなのです……


今度は遊歩道を散歩していた親子が見学しているので、せめて魚の姿くらいは見せてあげたいと思って頑張りましたが、結局水面でバラシました(ネットがないからバラすしかないのですが)

「コイ惜しかったねー!」とちびっ子に慰めてもらいましたが、"おじさんはコイが釣りたいわけじゃないんだ…"と思いながら「残念でしたー」と応えました



2度あることは3度あるというように、どうしても小物の正体が…(以下略

三度のコイ。今度は池の周りを散歩していたご夫婦が応援してくれたので、せめて魚の姿を見せたいと思い頑張りました


改めて見るとスレがかりのような?

コイの引きに耐えているうちに左腕が大分辛くなったので右手に持ち替えたり、両手で持ったりなんだりしながらこれまた5分以上粘って魚を水面に浮かせました

見学していた奥様が「うわーおっきいー!」と喜んでくれましたが、多分この日かかったコイの中では一番小さいサイズでした(目測で40~45cmくらい)

水面まで上がってきたところで身を翻してくれて、針が外れたので結果オーライですが、さすがに3回もやれば懲りたので納竿としました(判断が遅い)


スレ針のおかげか3回とも運良く針が外れてくれて助かりました…ネット持ってきてればランディングできたとは思いますが、ちょっと小物釣りのつもりできて、こんなの連発すると思わないじゃないですか…

熱いファイトの連続に、気が付けばシャツがびっしょり張り付くくらいに汗ばんでいました…思っていた以上に興奮していたみたいです


釣り上げられなかったけど綺麗な魚体のコイでした


結果的にバラしているので釣ったうちには入りませんが、短時間ながら得難い修行釣り体験となりました

ドラグに頼らない魚とのやりとりというのはなんとも男らしさがあるというか、真剣勝負な感じがあって良いものでした

鯉釣りって場所によっては結構難しいことがあるのですが、この場所のコイは釣り人から狙われていないのか、スレてなくて釣るのが非常にイージーな印象でした

もしかしたら小物用の細仕掛けだからこそ気にせず食べにきたのかもしれませんが…

まあご近所の人の視線を気にせずに遊歩道から竿出してくる変人はそうは居ないでしょうね…


コイ専門で狙いたいという人にとってはパラダイスなんじゃないでしょうか?

鯉釣りのパラダイスを探しているわけではないのですが…




本日の釣果
ボウズ(コイ3匹)


それにしても竿の長さとしなりがあったから引きをいなせたのだとは思いますが、ヘラ用のナイロン道糸はともかく、0.4号のハリスはよく頑張ったなあと感心しました

自分の持ってる釣り具の最大のポテンシャルって意外と知らないものですね



帰りに魚屋で刺盛りを買って帰りました。中トロ入りで1,050円!お買い得!

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